スタンフォード大2年目の佐々木麟太郎、確実な成長とともに増す「J.BOY」の存在感

[ 2026年5月4日 08:00 ]

スタンフォード大の佐々木麟太郎(撮影・杉浦 大介通信員)
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 スタンフォード大で2年目のシーズンを迎えた佐々木麟太郎内野手(21)は着実な成長を印象付けている。今季は41戦に出場し、打率.261、チーム最多の14本塁打をマーク。打率こそ昨季の.269を少々下回るが、本塁打は前年比で既に倍増させ、何よりもOPS.981は優れた数字(昨季の佐々木は7本塁打、OPS.790)だ。4月26日(日本時間27日)のフロリダ州立大戦では逆転サヨナラ満塁本塁打を放ち、このシリーズ開始前までNCAA全米8位だった強豪相手の3連勝に貢献するなど、主力打者としての地位を確立した印象がある。

 「スイングは悪くないです。感覚自体はここ数試合も良く、シーズン全体を通してもだいぶ波が少ない打撃ができているのかなと思います」

 4月24日(同25日)のフロリダ州立大とのシリーズ第1戦後に話を聞いた際にも表情は明るかった。昨秋ドラフトでソフトバンクに指名され、来るべきMLBドラフトでも指名候補とされているだけにもちろん重要なシーズン。その重圧を力に変えているのは見事としか言いようがない。

 このように確実に成長しているのだが、1つだけ変わらないものもある。浜田省吾が大好きで、自身の登場曲に「J.BOY」を使い続けている。

 1年目のシーズン最初は「家路」も流していたが、昨季後半同様、今でも「J.BOY」を好んで使用している理由はどこにあるのか。本人の答えは明確だった。「『家路』も最初使ってましたけど、『J.BOY』はみんなが歌ってくれるので、それが大きな理由ですかね。分かりやすくていいんじゃないかなと。自分自身も好きな曲ですし…」

 確かにフロリダ州立大との試合で佐々木の登場時、一部の米国人学生たちが「J.BOY!掲げてた理想も今は遠く~」と曲のサビを合唱していた。ロック調の「J.BOY」は米国人にもなじみやすいのだろう。「家路」も情緒豊かで壮大なバラードだが、覚えやすさという面ではやはり「J.BOY」に軍配があがる。アメリカのスタジアムで日本語の曲が合唱される光景は壮観ではあった。

 こうやってファンのことも考えて、一緒に盛り上がれるのも聡明な魅力の1つ。このままアメリカでプレーを継続したら、その稀有な長打力とともに、登場曲もさらに人気になっていくのかもしれない。さまざまな進路が可能だろうが、「J.BOY」の旋律を聴きながら、やはり佐々木にはメジャーの舞台を目指し続けてほしいと思わずにはいられなかった。(記者コラム・杉浦大介通信員)

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