阪神・才木浩人「抹消されてもおかしくなかった」 “新兵器”武器に中4日起用の指揮官に“恩返し”完封

[ 2026年5月4日 01:15 ]

セ・リーグ   阪神3―0巨人 ( 2026年5月3日    甲子園 )

<神・巨(8)>5回、ピンチの場面で中山を三振に仕留め雄叫びを上げる才木(撮影・亀井 直樹)
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 虎最強「Gキラー」襲名!阪神は3日の巨人戦(甲子園)を3―0(7回途中降雨コールド)で制し、3カード連続勝ち越しで今季最多貯金9とした。キャリア初の中4日で先発した才木浩人投手(27)が、7回4安打完封で今季3勝目。これで右腕は球団4人目で最長タイとなる巨人戦8連勝を、2リーグ制以降では東尾修(西武)に並ぶプロ野球最多タイ3度目の9回未満完封で決めた。前回登板まで2試合連続6失点と精彩を欠いていたが、“背水の陣”ともいえたマウンドで躍動した。

 このままでは終われない――。才木は自らを奮い立たせて、勝負のマウンドに臨んだ。そして、試合開始時から小雨が降りしきる悪コンディションをものともせず、今季初の完封勝利。プレッシャーから解き放たれ、ようやく笑顔が広がった。

 「とりあえずホッとします。悪いピッチングが2回続いて、大丈夫かなっていうところで、今日はしっかりゼロでいけたので」

 頼れる「Gキラー」ぶりは今季も健在だ。初回を無失点で立ち上がると、テンポ良くアウトを積み重ねた。1―0の5回には安打と四球で2死二、三塁とされたが、最後はフルカウントから低めフォークで中山を空振り三振。マウンド上で吠え、感情を爆発させた。

 7回までスコアボードに「0」を並べ、その裏の自軍攻撃中に降雨コールド。2リーグ制以降では東尾修に並ぶプロ野球最多タイ3度目の9回未満での完封で、球団最長タイの巨人戦8連勝を彩り、「いい結果が残せた」と充実感を漂わせた。

 梅野との今季初バッテリーで臨んだ一戦。直球主体のイメージが強いが、この日は変化球主体の投球で巨人打線に的を絞らせなかった。対戦した打者28人中18人に対して初球を変化球で入った。自己最短タイの2回KOを喫した前回4月28日ヤクルト戦では、直球を狙い撃ちされる場面が多く見られていた。

 「フォークが良かったですからね。三振を取れてましたし。思い切ってプラスにいくつもりで、腕を振って投げた。いい結果につながってくれたかな」

 オフから磨いてきた“新兵器”がさえた。フォークだ。握り方を改良し、例年よりブルペンの回数を増やして投げ込んできた。「自分の投球スタイルだったら三振を取れないと駄目」。この日も奪三振率を向上させるべく磨いた鋭く落ちるフォークで要所を締めた。

 前回まで2試合連続6失点。“背水の陣”のマウンドで11奪三振の完封劇を演じた。試合後は、自身初の中4日で起用してくれた藤川監督への感謝の言葉も、口を突いて出た。

 「本当にありがたい。本当だったら、抹消されてもおかしくなかった。自分的にもこのままでは終われなかったので、それがいい結果としてつながってくれたので良かった」

 苦しみながら、つかみ取った今季3勝目。雨の聖地に、復調への第一歩を刻んだ。(山手 あかり)

 ○…才木(神)が7回無失点で3勝目。巨人戦は24年7月30日から8連勝で、球団では梶岡忠義(1947~48年)、小林繁(79年)、能見篤史(2009~11年)と並ぶ最長記録となった。巨人戦は14勝4敗で貯金10となり、中谷信夫(南海)、権藤博(中)、山内泰幸(広)、下柳剛(楽)、土肥義弘(西)の各9を抜く最多貯金になった。

 ○…完封勝利は通算8度目で、22年9月1日広島戦のプロ初完封も6回降雨コールドだった。9回未満の完封は24年4月21日の中日戦(甲子園、7回)に続き、自身3度目。2リーグ制以降、9回未満の完封を3度は、東尾修(西=82、85、87年)に次いで2人目の珍記録となった。

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