広島・薮田 直球を磨き直す「直球あっての変化球」

[ 2020年5月13日 05:30 ]

投手ノックで二塁に送球する薮田
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 広島・薮田和樹投手(27)は12日、マツダスタジアムでの分離練習に参加し、原点回帰による復活を期した。変化球を多投した一時期のスタイルを見直し、勝率1位のタイトルを獲得した17年の真っすぐで押す投球スタイルを模索中。自己最速156キロを更新する160キロの大台到達を目標に掲げ、直球を磨き直す。

 「直球の精度だったり、思っている強さをちゃんと出せているかを求めてきた。(直球が昨年)秋のキャンプからのテーマだった」

 昨季は150キロに届かず、5年目で自身初の未勝利に終わった。真っすぐの制球難を克服できず、変化球に活路を見出そうとした。「変化球がずっと安定していたので、そこで組み立てるしかなかった。変化球主体でもいいとは思うけど、直球あっての変化球。(打者が)直球を待ってくれていると、変化球がより生きてくる」。15勝を挙げてリーグ勝率1位に輝いた17年は、自己最速の156キロをマーク。常時150キロ超の速球で押していた。

 思いがけずも、剛球復活のカギは変化球にあった。春季キャンプ後半から、カーブを投げる際の感覚を真っすぐにも応用しているという。「カーブがちゃんと捕手に届くリリースポイントなら、直球もちゃんと上から叩ける。たとえば、リリースが前過ぎてワンバウンドしてしまうようなら直球でも叩けずに引っかけることになる」。最後の実戦登板だった3月25日のヤクルトとの練習試合では最速148キロを計測した。

 「求めるのは160キロ。なるべく速いボールを投げたい。もちろん、フォームと制球のバランスを見ながらになるけど、球速が上がって、打者がタイミングを早く取ってくれたら、どの変化球にも生きてくると思う」

 対外試合が再開すれば、先発ローテーション入りを賭けた競争が再び始まる。「決まった開幕日を1軍で迎えないといけない。先発でも中継ぎでも、任された場所で結果と内容を残せば、先発にも入っていけると思う。感覚としては良くなっているので実戦が楽しみ」。剛球が復活への物差しになる。(河合 洋介)

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