阪神・近本 昨年MVPの球宴中止も「再開したときにファンに元気と勇気を届ける」

[ 2020年5月13日 05:30 ]

打撃練習に取り組む近本(阪神タイガース提供)
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 阪神の近本光司外野手(25)は12日、甲子園球場施設での自主練習後にオンライン取材に応じた。初の球宴中止決定から一夜明け、残されたレギュラーシーズンの抱負を問われると、慎重に言葉を選びながらも発する言葉は力強かった。

 「野球ができない、スポーツができないという状況のなかで“スポーツは一種の娯楽だったんだ”と感じました。再開したときにファンに元気と勇気を届けられるよう、野球ができている……という楽しさを伝えたいと思っています」

 たった一度の経験でも、夢の祭典の意義は身に染みて分かっている。昨年、ルーキーながらファン投票で選出されると、甲子園での第2戦で史上2人目のサイクル安打を記録し、MVPに輝いた。パ・リーグ守備陣の“アシスト”があっての達成が、さらに話題性を高めた。

 「実際にどうだったかまでは分かりませんが、プレーの中で多くの人に声をかけていただいたり、自分のタオルを掲げていただいたり。シーーズン以上にそういったものを感じましたね」

 特別な思い出として鮮明に記憶しているからこそ、中止の寂しさを埋めるためにレギュラーシーズンで暴れるつもりだ。11日の12球団代表者会議で改めて6月後半の開幕を目指すことになったが「(正式に)決まるまで今やるべきことをしっかり」とギアチェンジは、もう少し先を想定。その上で、掲げているテーマを明かした。

 「トレーニングにしろ、打撃にしろ、守備にしろ、自分が動かしたいように動かす、動きたいところに動くということは、どのプレーにも共通すること。そういったところを意識しています」

 潜在意識を高めたり、動物の動きをまねた「アニマルフロー」というトレーニングを導入したりと、限られた環境で可能な限りの鍛錬を重ねてきた。今後も同様で「調整というよりも、成長できる期間。開幕した時に、いいパフォーマンスをするための準備の期間だと思っているので、しっかり取り組んでいきます」と余念はない。

 球宴では、筒香(現レイズ)との会話で「できないことを伸ばすよりも得意なことを意識してそれをベースにやっていく、ということを思えた」と成功するためのヒントを得るなど、探究心を追求することでレベルアップを図り続ける。それが、虎党の、野球ファンの笑顔につながっていく。(巻木 周平)

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