ドラフト上位候補の早大・早川、巨人相手の4失点も前向き「得たモノは大きい」

[ 2020年3月22日 19:54 ]

練習試合   早大9―6巨人2軍 ( 2020年3月22日    ジャイアンツ球場 )

<練習試合 巨人・早大>初回、巨人・岸田(手前)に投げ込む早大・早川(撮影・木村 揚輔)
Photo By スポニチ

 今秋のドラフト上位候補・早大の早川隆久投手(3年)がプロに浴びた痛打を糧にさらなる高みを目指す。MAX151キロ左腕は巨人2軍に初回2死から山下、岸田、ウレーニャの3連打で2点を失うなど、5回9安打4失点。この日は最速147キロに加え、変化球の精度も本来と比較し、今ひとつだった。

 それでも4月11日に開幕予定の東京六大学リーグ戦へ修正点が明白となっただけに前向きだった。「きょうは悪い点が見えて収穫でした。チェンジアップを投げる時にまだ緩むけど、真っ直ぐに見せて変化球を振らせないと…。プロは低めの対応力が高いし、詰まらせても振り切っているから安打になる。得たモノは大きい」。カウントで追い込みながら勝負球を見極められヒットゾーンに運ばれた。本番まで残り3週間。課題をつぶしていく。

 主将として戦う姿勢も見せた。2点を追う2回2死、遊撃寄りのゴロを全力疾走で内野安打にすると「高校(木更津総合)大学通じて初めて」の盗塁にトライ。結果は走塁死も無言のゲキがナインを奮起させ、終盤の逆転劇につながった。

 無観客のネット裏に集結した8球団24人のスカウトの高評価は変わらない。「本来の球のキレ、制球ではなかった。これから修正してくるはず」とDeNA・八馬スカウト。「きょうは我々の姿に力が入ったけど、貴重な左腕だから魅力はある」とヤクルト・山本スカウトも話した。

 次回は29日・亜大とのオープン戦に先発予定。目標のプロへ早川の意識は高い。

 ▼巨人・織田スカウト 1つ1つのボールの精度は高い。ただ2死から連打されると自分のテンポは悪くなるし、野手のリズムが狂う。次は気持ちを出す投球をしてほしい。

続きを表示

2020年3月22日のニュース