巨人14戦ぶり勝利!大城 3戦2発で正妻グイッ 原監督「マスクをかぶる機会多くもらえる」

[ 2020年3月22日 05:30 ]

練習試合   巨人8―0DeNA ( 2020年3月21日    東京D )

<巨・D>6回、先制ソロを放ち、ナインの出迎えを受ける大城(撮影・森沢裕)
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 正捕手獲りへ、最高のアピールだ。巨人・大城卓三捕手(27)が21日、DeNAとの練習試合で6回に先制ソロ本塁打。チームに2月23日の楽天とのオープン戦以来、約1カ月ぶりの勝利をもたらした。新型コロナウイルス感染拡大の影響で開幕が4月10日以降に延期される中、打撃不振だった3年目の若武者が復調の兆し。守備でも無失点リードで存在感を放った。

 右翼席中段まで運んだ。6回無死。大城は高めに浮いたフォークに反応した。

 「ちょっと先っぽだったけれど、しっかり最後まで振り切れてよかった」。手応えはバッチリ。ゆっくりダイヤモンドを回る背番号24をベンチから「ハリー!ハリー!」とはやす声が無観客の場内に響くと大城の耳にも届き、スピードを上げて笑顔で本塁を踏んだ。

 苦しんだ末に生まれた一打だった。宮崎キャンプでの打撃好調を受け、沖縄の2次キャンプでは原監督から「ファーストで勝負しろ」と告げられた。しばらくは一塁守備に専念。だが打撃は下降線をたどり、沖縄の実戦7試合で打率・136と不振。2月22日の日本ハム戦では3打席凡退し、指揮官に「だらしない」と代打を送られた。

 救いの手を差し伸べたのも原監督。同25日の打ち上げの日に東海大相模―東海大の先輩でもある指揮官から「もう一回キャッチャーに戻りなさい」と伝えられた。捕手としてリスタートを切り、打撃もリセット。「積極的にいくのと、タイミングの始動を早めにした」。投球動作に入るのに合わせて右足を上げて始動していたが、モーションに入る前から右足を上げ下げし、早めに準備。ボールに差し込まれなくなり、徐々に状態は上昇。ここ3戦で2発とバットが振れている。

 オープン戦から続いていた連敗を9で止め、実戦14試合ぶりの白星をもたらした先制弾。守備でも8回までマスクをかぶりサンチェスと今村を無失点リードし、初回には二盗を試みた梶谷を刺した。原監督は「比率という形。昨年よりマスクをかぶる機会というものを多くもらえる準備は今のところできている」と炭谷、小林を一歩リードしていることを示唆した。

 「まだまだアピールしなきゃいけない立場。より一層気を引き締めて開幕までアピールしたい」と大城。初の開幕スタメンの座をつかむまで、気を緩めるつもりはない。(青森 正宣)

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2020年3月22日のニュース