イチロー氏、引退から1年…開幕延期の現状語る「当たり前が突然なくなった」

[ 2020年3月22日 02:30 ]

自宅近くの公園でキャッチボールするイチロー氏
Photo By 共同

 マリナーズの球団会長付特別補佐兼インストラクターを務めるイチロー氏(46)が、現役引退から丸1年となる20日(日本時間21日)、新型コロナウイルスの影響を受ける現状について語った。

 「アメリカでは野球があることが当たり前。でも、その当たり前が突然なくなってしまった。そこに当然あるものが、実はそうではないとリアルに実感できる」

 マ軍は18日(同19日)にアリゾナ州ピオリアのキャンプ施設を閉鎖。同氏はこの日、同州の自宅近くの公園で通訳を相手にキャッチボールなどで汗を流した。中断前のキャンプでは若手らの打撃投手も務めていただけに今も活動再開に備え練習を継続。昨オフは練習機会が減りキャッチボールの距離が短くなっていたことが気になっていたそうで「遠投がきつい。これはもう二度と経験したくない。やっぱりまだアスリートですから」と変わらぬ思いも吐露した。

 オリックス時代の95年に阪神大震災、メジャーデビューした01年には米中枢同時テロを経験。「誰にも想定できなかったが、実際にそういうことは起こる。本当は実感したくないことですが、当たり前にあるものが実はそうではない(と分かる)。これは野球選手に限らず、誰にとっても同じこと」と厳しい現状に直面する選手への思いを口にした。

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2020年3月22日のニュース