楽天・則本昂 エースの貫禄!2回完全&松井に先発譲る男気

[ 2020年3月22日 05:30 ]

練習試合   楽天4―9オリックス ( 2020年3月21日    楽天生命 )

<楽・オ>オリックス打線を封じる楽天・則本昂 (撮影・白鳥 佳樹)
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 当初の開幕日である20日に先発予定だった楽天のエース・則本昂が、2回パーフェクトの快投で貫禄を見せつけた。明確なテーマを持って6回から2番手でマウンドに上がった。「きょうは直球主体でいこう」。捕手を務めた太田との事前の打ち合わせ通りに投球を組み立てた。

 「久しぶりの仙台の試合。感覚をつかみたかった。マウンドにも風にも対応できた」

 全26球のうち直球は18球で、最速は152キロを計測した。さらに、新球ナックルカーブを6球、スライダーは2球を投じた。左翼方向への強風と乾燥というグラウンドコンディションを「合わせづらかった」と振り返ったが、見事な適応力に三木監督も「いい球を投げていたね」と目を細めた。

 この日は先発で2イニングを予定していたが「松井に先発をやらせてあげてください」と自ら申し出た。今季から先発に再転向した後輩が、本拠地の試合での準備や流れを経験することは間違いなく今後に生きてくる。その心遣いに伊藤投手チーフコーチは「男気を見せてくれた」と感謝した。

 開幕が遅れているが、則本昂がシーズン初戦の大役を務める方針は変わらない。「1試合ごとにテーマを掲げてやれれば問題ない。調子は悪くないので、ケガをしないようにやるだけ」。先行きが不透明な状況でも、不安要素はみじんもない。(重光 晋太郎)

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2020年3月22日のニュース