広島・松山 6日から1軍合流、開幕一塁争いに参戦「状態は悪くない」

[ 2020年3月6日 05:30 ]

6回、右翼線への二塁打を放つ松山
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 広島・松山竜平外野手(34)が、6日の西武戦からの1軍合流を決めた。実戦復帰3戦目だった5日の教育リーグ・ソフトバンク戦に「2番・一塁」で先発し、4打数2安打1打点。視察した佐々岡監督に腰部痛からの復活をアピールし、安部、堂林が繰り広げる開幕一塁争いに参戦することとなった。

 痛恨の離脱があっても一度仕上げた打撃は鈍っていない。打席を増やすために過去12年間の公式戦では一度もない先発2番で出場した復帰3戦目で松山は復調を印象づけた。

 初回は二ゴロに倒れ、3回2死一、二塁の好機で勝負強さを見せた。カウント1―1から左腕古谷の直球を強振して一、二塁間を破る右前適時打。6回先頭では2ボールから加治屋の直球を右翼線に運んで二塁打とする全力疾走も見せた。

 4打席目は見逃し三振で8回の守備から途中交代。最低気温2度に時折、小雨が降る悪条件でも負傷箇所に問題はなく、「球も見えていてタイミングも取れている。状態は悪くない。打席も多く立たせてもらっているし大丈夫です」と手応えを強調した。

 1軍は投手練習のみで、佐々岡監督が昇格を見極めるために由宇練習場を訪れた。「しっかり振れていたし、問題なさそう」。合格点を与えて、6日の西武とのオープン戦からの1軍合流を明言した。

 腰部痛を発症し、沖縄2次キャンプの第1クール終了後に離脱した。「日南キャンプでおかしくなった。腰が重くなることはあるけど、ここまでひどくなったのは久しぶり」。例年と調整方法を変更し、スイング量を落とさずに迎えた春季キャンプだった。離脱中もオフ期間につかんだ手応えを失うことなく、実戦復帰戦だった2月27日の社会人Hondaとの練習試合で本塁打を放った。「いまのところ問題ないし、強く振れている」と準備は万全だ。

 有力だった「5番・一塁」は離脱期間で白紙に戻った。安部、堂林ともに打撃好調。指揮官は「堂林も安部にしてもずっと頑張っている。戻ってきたから松山に…というわけにはいかない。最後の最後まで競争してもらう」と一塁を確約せずに、三つどもえで争う構図を示した。

 「ケガをして出遅れたけど、まだ始まっていない。1軍でアピールできるようにやっていきたい」。開幕一塁の本命が、強打そのままに戻ってくる。(河合 洋介)

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2020年3月6日のニュース