ソフトB・松田1号 カメラに「熱男~!」無観客でも全力パフォ テレビの前のファンに届け

[ 2020年3月6日 05:30 ]

オープン戦   ソフトバンク5-3ヤクルト ( 2020年3月5日    ペイペイD )

ヤクルトとのオープン戦、2回1死、右越えに本塁打を放った松田宣はTVカメラに向かい「熱男」をする(撮影・中村達也)
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 ソフトバンクの松田宣浩内野手(36)が5日のヤクルト戦で今季オープン戦1号を放った。2回の第1打席で右翼席へ運ぶ先制ソロ。無観客で行われた試合だったが、宣言通りにテレビカメラに向かって「熱男~」のパフォーマンスを披露した。15年目のベテランは、公式戦でファンの前で数多く披露すべく、コンディションを高めていく。

 その声とパフォーマンスはファンに届いたはずだ。ナインとのハイタッチを終えた松田宣は、テレビカメラに向かって指をさすと、「熱男~!」とポーズを決めた。

 「いつもはライトスタンドの大勢のファンにやるけど、無観客なのでカメラに向かってやると決めていた。テレビで見ている皆さんにと。実行できて良かった」

 0―0の2回1死、イノーアの外角150キロを芯で捉えた打球は右翼席へ。オープン戦5試合目での1号に「球の速い投手に素直にバットを出せた。距離も出ていた」と手応えを口にした。2月29日からのオープン戦は全て無観客試合となったが「打ったらやりますよ」とパフォーマンスは継続を宣言していた。本拠地では応援団が陣取る右翼を向いて叫ぶが、いつもと違う感触が突き上げた右拳に残った。

 5月に37歳になる。キャンプ中の食事では炭水化物の摂取を控えめにし「ちょっと軽くなって86キロ。もうちょっと欲しいので88キロくらいにしたい」と開幕までの増量を掲げる。打撃面では前日のヤクルト戦から、構えをオープンスタンスに修正。この日の試合前には金星根コーチングアドバイザーから助言をもらい「肘が開くバッターは駄目。前の肘をしっかり締めてやっていきたい」と話した。「3年連続30本塁打」の目標へ準備を進める。

 昨年11月のプレミア12でも侍ジャパンの世界一へ大きな力となった“熱男ボイス”は健在だ。フルカウントになった際には「スリーツゥー!」と声を張り上げ、相手バッテリーにプレッシャーをかける。若手野手も「去年まではフルカウント!って言っていたけど、言いにくいので、今年はこれで」と追随する。無観客の球場全体に響き渡っている。

 「次は中堅から左中間方向にホームランを打って開幕を迎えたい」と松田宣。15年目のベテランは心技体を磨き続ける。(川島 毅洋)

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