DeNA・今永、2年連続開幕“内定”切れ抜群5回7K、ラミレス監督「ベリーベリーグッド」

[ 2020年3月6日 05:30 ]

オープン戦   DeNA0―4楽天 ( 2020年3月5日    静岡 )

<オープン戦 楽・D>力投するDeNA・今永(撮影・白鳥 佳樹)
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 DeNAの今永昇太投手(26)が5日、楽天とのオープン戦に先発。3度目の実戦登板は、5回7安打3失点で7三振を奪い、順調な調整ぶりを披露した。3月20日の巨人との開幕戦(東京ドーム)で2年連続開幕投手にも内定。左腕では球団史上初の2年連続開幕戦勝利へ、エースのギアが上がってきた。

 2回2死満塁。今永は楽天のドラフト1位、小深田(大阪ガス)への初球、カーブで見逃しを奪った。最後は1ボール2ストライクから、144キロ直球を外角低めに決めて見逃し三振。試しながら結果も残し「初球のカーブでカウントを取れたことで混乱させられたかな。直球で三振を狙って取れた。ある程度理想のコース、高さだったので、そこは収穫」と充実の表情を浮かべた。

 全球種を投じ、変化球もさえ渡った。奪った7つの三振のうち、4つが見逃し。チェンジアップ、カットボールでも三振を取り「全ての球種、配球パターンを確認しながら、腕を振って三振が取れた」とこれぞエースの姿を示した。バッテリーを組んだ戸柱も「全ての球種が良かった」と称賛する92球だった。

 それでも5回2死、2ストライクを奪いながらも4連打で3点を失い「油断という言葉以外では表せない」と猛省。「ああいう投球をしてはいけない。逆にオープン戦の段階で良かったと前向きに捉えたい」と次への課題とした。

 ラミレス監督は「ベリーベリーグッド。失点はしたが全く問題ない。もう準備はできていると思います」と全幅の信頼を寄せる。2年連続で開幕投手を務めることは内定。昨季は自己最多の13勝を挙げ、秋の「プレミア12」でも世界一に貢献。ここまで順調に登板を重ねるエースに、昨年に続く開幕戦勝利を託す。

 3月20日、昨季王者の巨人と激突するシーズンの幕開けに向け、残る実戦登板は1試合となった。新型コロナウイルスの感染拡大で予定通り開幕できるかは不透明だが自身の調整を貫くだけだ。「最後は内容、結果、両方ついてくるのが一番いい。両方納得できるようにやるだけ」。今年も今永が先頭を走る。(町田 利衣)

 ○…今永(D)が今季開幕投手を務めれば2年連続2度目。昨年は中日戦に勝っており、今季も勝てば球団タイの2年連続勝利となる。ただし、過去に記録したのは51~52年高野、64~65年稲川、78~79年平松、86~87年遠藤と全て右投手。左腕では54年権藤、03年吉見と開幕戦勝利を挙げているが2年連続はいない。今永に球団初の期待がかかる。

 ▽今永の昨季開幕戦 3月29日の中日戦(横浜)で自身初の大役を務め、8回を120球、5安打無失点。直球で強気に攻め、立ち上がりから最速151キロを連発するなど、自身3年ぶりの2桁となる11奪三振を記録した。7回には先制点のきっかけとなる左前打も放ち、チームの本拠地開幕戦白星に貢献。「想像以上に緊張しましたが、生命線の直球をしっかり投げられた」と喜びをかみしめた。

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