阪神・藤浪、今春最長4回投げ与四球1「ある程度は良かった」

[ 2020年3月6日 05:30 ]

プロアマ交流戦   阪神10-2大商大 ( 2020年3月5日    鳴尾浜 )

<阪神・大商大>9回2死一塁、最終打者を投ゴロに仕留める藤浪(撮影・後藤 正志)
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 8回1死。藤浪は大商大の4番・福元に対してカウント2―2へ追い込んでから149キロで空振りを奪った。コースは右打者の内角付近。抜けることなく、ほぼ狙い通りに直球を投げ込んだ。確かな前進を印象づける1球で回をまたいだ3者連続三振を決めた。

 「ある程度は良かった。もうちょっと序盤から変化球でカウントが取れたら良かったですけど、自分の中で修正できたのは良かった」

 登板した6回は2死二塁から外角高め直球を捉えられた左越え適時二塁打で失点。崩れずに立て直したことが何よりの収穫だ。最速155キロを計測するなど直球の威力は十分。今春最長の4回を投げて与四球も1つだけ。懸念された制球面でも不安を見せなかった。

 2回3失点だった前回2月23日の広島戦から中10日。雨で登板日がずれた影響も感じさせず、矢野監督からも「良くなっている部分も多いと思う」と評価された。

 先発した秋山も負けていない。4回2安打無失点。低めを丁寧に突いて藤浪と同じ4三振を奪い、大学生に付け入る隙を与えなかった。もちろん目指すところが高い分、反省の言葉ばかりが並んだ。

 「もっと自分に自信が持てれば、もっと良くなると思う。丁寧に投げていかないといけない」

 既に開幕時の先発陣は西勇を筆頭に青柳、高橋、ガンケルの4人までが固まり、残る5、6番手の座を藤浪、秋山、岩貞、中田らが争う構図だ。大学生が相手だったとはいえ、2人にとっては単なる調整ではなく、生き残りをかけた大事なマウンド。そろって一定の結果を残し、次回以降へ可能性をつないだ。開幕まであと2週間。激しい競争は、もうしばらく続きそうだ。 (長谷川 凡記)

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