エンゼルス・大谷、5試合10の1も指揮官“OK”「少しズレているだけ」

[ 2020年3月6日 02:30 ]

オープン戦   エンゼルス2-0マリナーズ ( 2020年3月4日    テンピ )

2打数無安打に終わった大谷(AP)
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 エンゼルスの大谷翔平投手(25)が4日(日本時間5日)、マリナーズ戦に「4番・DH」で出場し、2打数無安打に終わった。初回は遊失、3回は空振り三振だった。オープン戦は10打数1安打、7三振と不振。それでも、ジョー・マドン監督(66)は、今季の「打者・大谷」の活躍に太鼓判を押した。

 大谷の不振を心配する質問が報道陣から飛ぶと、マドン監督は間髪入れずに言い切った。

 「少しタイミングがズレているだけ。まだ開幕までたっぷり時間がある。約束するよ。彼はシーズンが始まればたくさんヒットを打つ」

 現在、結果は伴っていない。初回2死一塁。大谷は右腕ダンの真ん中高め、93マイル(約150キロ)速球を強振した。地を這うような鋭いゴロを飛ばしたが、二塁ベース付近に「大谷シフト」を敷いていた遊撃手の正面に飛び、失策での出塁にとどまった。3回2死では左腕ジルボーの外角低めの91マイル(約146キロ)速球に空振り三振を喫した。

 オープン戦で出場した全5試合に「4番・DH」で出場し、12打席で10打数1安打(打率・100)、1打点。7三振も記録している。今キャンプは右足を上げる新フォームに取り組んだが、先月27日のパドレス戦から昨季までのノーステップ気味のフォームに戻すなど模索が続く。前日、そしてこの日もフリー打撃中に身振り手振りを交えてアドバイスを送った指揮官は「ボールをよく見るように頼んだだけ」と明かし、「良い打者がみんな陥る症状。ボールを見ずに頭で考え過ぎているから振り遅れる」と現状を分析した。

 メジャー1年目の18年も大谷はオープン戦11試合で打率・125、10三振と低迷。周囲をやきもきさせたが結局、同シーズンは22本塁打を放つなど投打の「二刀流」で野球の本場に衝撃を与えた。5日(日本時間6日)は今キャンプ初の休養日。マドン監督は「彼はこの状況を早めに乗り越えると思う。シーズンで活躍するために今、苦労しているに違いない」と信頼を寄せた。(テンピ・柳原 直之)

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