ソフトBドラ3津森 独特のフォームに工藤監督が直接指導「特長を消さないように」

[ 2020年2月3日 05:30 ]

宮崎キャンプ ( 2020年2月2日 )

70メートル3人リレーを行う津森(右)と高橋純(撮影・中村達也)
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 ソフトバンクのドラフト3位ルーキー・津森宥紀投手(22=東北福祉大)が2日、宮崎キャンプで連日のブルペン入り。インステップする独特のフォームから60球の投球練習を行った。工藤公康監督(56)から直接指導を受けたサイド右腕は、6日からの第2クールで打撃投手を務める予定。自身の特長を生かし、1軍生き残りを狙う。

 主力中心のA組に抜てきされた津森が、2日連続でブルペンに向かった。セットポジションから勢いよく左足を上げる。上半身を折り曲げ、踏み出す左足は「1・5足くらい」三塁方向にインステップする。直球、スライダー、チェンジアップを織り交ぜ、栗原を相手に60球を投じた。

 「次のクールでは打撃投手をやると言われている。連投もできる体づくりをしようと思って入った」

 チームにいない右のサイドスロー。独特のフォームから、ボールの軌道は右打者の背中からホームベースに向かってくる。栗原は「球が動くし、スライダーもいい曲がりだった。右打者は嫌だと思う」と証言した。

 38球目からはブルペンにいた工藤監督から直接指導を受けた。指揮官は「踏み出したところがブレる傾向があったので微調整ですね」とステップを安定させる重要性をアドバイスした上で「インステップは変わらない。特長を消さないように」と持ち味の角度を生かすフォーム固めを勧めた。

 高校1年時に横手投げに転向し、「フォームを変えたときからインステップで投げている。その方が投げやすいので」と津森。特長を生かした「右打者封じ」を続け、開幕1軍入りを目指す。そのためのステップとして、6日からの第2クール中に予定される打撃投手でのアピールは不可欠。「右は抑えたいというのはあります。左にも打たれたくないですけど。持ち味を出して抑えられれば」と意気込んだ。パ・リーグには西武・山川、中村、オリックスの新外国人ジョーンズら右の大砲がそろうだけに「右キラー」として、強力なブルペン陣に新風を吹かせるつもりだ。

 ◆津森 宥紀(つもり・ゆうき)1998年(平10)1月21日生まれ、和歌山市出身の22歳。小3から野球を始める。和歌山東では甲子園出場なし。東北福祉大2、3年時に大学日本代表入り。19年ドラフト3位でソフトバンク入団。1メートル77、81キロ。右投げ右打ち。

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