オリックス吉田正 5年目進化へフォーム改良「イチローさんも毎年変えてた」

[ 2020年2月3日 05:30 ]

宮崎キャンプ ( 2020年2月2日 )

フリー打撃でフォームを含め試行錯誤する吉田正(撮影・井垣 忠夫)
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 オリックスのキャンプ地・宮崎で見慣れない光景が続いた。大物助っ人ジョーンズが快音を連発した直後のフリー打撃。吉田正が雄たけびを上げながら豪快にフルスイングしたはずの打球は外野フェンス手前で次々と失速。シーズン中の練習では最後の5~6スイングは特に強振しスタンドに叩き込み続けるのが通例だが、この日は44スイングで柵越え2本のみだった。

 「全然(打球が)飛ばないです。でも今は試せる時期。イチローさんも毎年打撃フォームを変えていたし(トップアスリートは)みんな、そうなんじゃないですかね。僕としても当然の感覚です」

 マリナーズの会長付特別補佐兼インストラクターのイチロー氏も現役時代、打撃フォームの改良を重ねたことで有名。日米通算4367安打など歴史的な記録を残した土台には、進化を求め続けた姿勢があったからこそ。吉田正も5年目の進化に向け、試行錯誤している段階であることを強調した。

 「構えやトップの位置、力の入れ方を探りながら。力の出し方だったりも試しながら、段階的にレベルアップできれば」

 西村監督も「チームに欠かせない存在になっているわけですから。シーズンで(打球を)飛ばしてくれればいいです」とキャンプの段階で内容や結果を求めることなく、絶大な信頼を寄せた。

 「まだまだ伸びしろはあると思う。これまでの固定したものより、変化を感じながら。一日も無駄にすることなく開幕を迎えられるように」と吉田正。「3・20」の開幕戦では、代名詞のフルスイングから、強烈な打球が放たれるはずだ。(湯澤 涼)

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