侍・稲葉監督 キャンプ視察スタート、中日・高橋&梅津に注目 新戦力見極める

[ 2020年2月3日 16:57 ]

<中日キャンプ>視察に訪れた侍ジャパン・稲葉監督は、与田監督(左)とガッチリ握手する(撮影・椎名 航)
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 侍ジャパンの稲葉篤紀監督(47)が3日、東京五輪金メダルへ向けての12球団キャンプ視察を開始した。この日は名護市の日本ハム、北谷町の中日と2球団を精力的に回った。

 監督・コーチらへのあいさつ回りも兼ねるが、情報収集にもぬかりはない。中日キャンプではトップチーム代表経験のない投打の2選手、高橋周平内野手(26)と梅津晃大投手(23)を注目選手に挙げた。

 「高橋周平選手は昨年から候補選手として見ている。昨年はケガをしてしまったので。今年ここまでは痛みもなく順調ということで、気にはなっています」

 「あと梅津投手ですよね。非常に力強い球を投げる。性格的にも非常に強い気持ちを持っていると、伊東ヘッドコーチも言っていました」

 6月上旬をメドに五輪代表の24選手を選考する。昨年11月のプレミア12のメンバーが土台となるが、門戸を狭めるつもりはない。新戦力の台頭をいつまでも待ち望んでいる。

 高橋は昨季、右手小指負傷で離脱するまで首位打者を争うなどブレーク。三塁手部門のベストナインとゴールデングラブ賞を受賞した。

 三塁は長く侍ジャパンの課題とされてきた。プレミア12ではソフトバンク・松田と西武・外崎が守った。その2人も含め、巨人・岡本、DeNA・宮崎、阪神・大山ら多くの主力が右打者ぞろい。「サードで左打者でもありますし。バットコントロールも非常にいい」と稲葉監督は評価した。

 梅津は最速153キロの大卒2年目右腕。昨春は右肩のインピンジメント症候群でリハビリ組からスタートと出遅れたが、8月にプロ初登板初勝利。そこから全て先発で6試合に投げ、4勝1敗、防御率2・34の好成績を残した。万全の状態で1軍キャンプに参加した今季は、開幕ローテーション入りが大いに期待される。

 一昨年まで侍ジャパンの強化副本部長を務めた伊東ヘッドコーチとは長く話し込んだ。「当然ドラゴンズの選手、そしてセ・リーグの選手を含め。どういう選手がいいのか、いろいろとアドバイスをいただける。今日もいろんな選手の名前を出していただき、ありがたいですね」。夏の本番は近づきつつあるが、視野は広く、情報はとことん聞き出す。あらゆる可能性を排除せず、12球団を行脚していく。

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2020年2月3日のニュース