ロッテ 安田、1時間居残り守備練習 レギュラー奪取へ鳥越ヘッドが愛と笑いの厳しいノック

[ 2020年2月3日 17:49 ]

<ロッテ石垣島キャンプ>鳥越コーチの厳しいノックを受ける安田(撮影・長久保 豊)
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 ロッテの安田尚憲内野手(20)が3日、石垣島キャンプで約1時間の居残り守備練習を行った。

 舞台はメイン球場だった。鳥越ヘッド兼内野守備コーチのノックはきつくて、苦しいのに、愛と笑いがこもっていた。「きついやろ。でも、きついことをやらなうまくならないんや」と丁寧に足の運びとグラブの出し方を反復して指導した。

 安田が打球を予測して前進すると、「ねるとんみたいに、最初から(前進と)決めていたやろ。あっ、わからんか~」とジョークを交えて叱咤(しった)。87~94年にフジテレビ系列で放送されていた「ねるとん紅鯨団」のキーワードとなる「最初から決めていました」を引用し、スタンドで見ていたファンを沸かせたが、99年生まれの安田の頭には「???」だった。

 ノックは続く。安田が捕球した数を「5、6、7」とカウントしていったが、鳥越ヘッドから「6でもいいぞ!」と言われると、すぐさま「6」へと下方修正。体は悲鳴を上げながらも、勝負の3年目を迎える若武者は必死に食らいついた。

 次第に報道陣の数が増えてくると、鳥越ヘッドは「(室内練習場で練習していた佐々木)朗希が帰ったから、みんな、おまえのところに来たぞ!」と疲れが見え始めてきた20歳を奮い立たせた。これには安田も「ありがたいです!」と絶叫。ところが、直後に撮影のために、メイン球場に佐々木朗が現れる抜群のタイミングに、再びスタンドのファンも大笑いだ。

 昨季はイースタン・リーグで本塁打と打点のタイトルを獲得した安田にとって、守備力の向上は大きな課題となる。「守備に不安があると試合に使ってもらえない。(苦しい中でも笑いがあるのは)鳥さんのおかげ。こうやって盛り上がってやっていけるのもファンの皆さんのおかげ。こういうところがキャンプのいいところだなと思います」。レギュラー奪取を目指し、ここまで期待の若手が充実したキャンプ生活を送っている。

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2020年2月3日のニュース