DeNA「スーパースローカメラ」でポイント分析 イメージ“可視化”浜ちゃんも有効活用

[ 2020年2月3日 05:30 ]

宜野湾キャンプ ( 2020年2月2日 )

ハイスピードカメラで撮影しながらブルペンで投球する浜口(撮影・島崎忠彦)
Photo By スポニチ

 DeNAのブルペンに、見慣れないカメラが置かれた。その名も「スーパースローカメラ」。1秒間に600~700コマで撮影されるこの新兵器で、主に3つのポイントを確認することができる。

 (1)リリースの瞬間のボールの握り(2)ボールをどこで押し出しているか(3)ボールの回転軸

 壁谷周介チーム戦略部長は「自分が投げているイメージはあると思うが、それを可視化することができる」と説明。すぐにタブレット端末で確認でき、SDカードで練習後に宿舎で振り返ることも可能だ。1台約80万円で、1軍と2軍に1台ずつ導入された。

 さらに「ラプソードピッチング」とセットで使うことで、より投球を解析することができる。ラプソードは回転軸、回転数、球速を数値化するもの。この日使用した浜口は「カメラの映像とラプソードの数値、さらに昨年のトラックマンのデータの3つを比べて自分の球を振り返っている」と有効活用していく考えを明かした。

 野手陣も腰や体幹、腕、手の連動性をチェックする「K―VEST」(1セット約60万円)を第2クールから使用する。既に使用しているバットのグリップエンドに装着してスイング軌道などをデータ分析できる「ブラストモーション」と合わせて、打者のデータも細かく数値で表す。導入された最新鋭のハイテク機器。春のレベルアップは、DeNA流「三種の神器」で図る。(町田 利衣)

 ≪大リーグでは全球団に浸透≫大リーグは近年、ほぼ全球団がキャンプで「スーパースローカメラ」や「ラプソード」を導入。昨季まで5年連続2桁勝利を挙げている右腕で、昨年12月にDeNAの施設も訪れたレッズのバウアーも積極的に活用している。14年、米シアトルのトレーニング施設「ドライブライン」にこのカメラを紹介したのもバウアーで「リリースの瞬間の指の細かい動きや、ボールの動きを見ることができる。回転軸がどうなっているか。指の位置をずらすことで球持ちが良くなるとか、いろいろなことが分かる」と効果を語っている。

続きを表示

2020年2月3日のニュース