阪神 エドワーズ“ペコちゃん投法” 舌出しながらの投球「癖になった」

[ 2020年2月3日 05:30 ]

宜野座キャンプ ( 2020年2月2日 )

初ブルペンで舌出し投法を披露したエドワーズ(撮影・平嶋 理子)                                      
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 「豪腕」のイメージに似つかわしくない“チャームポイント”を阪神の新外国人、エドワーズが披露した。来日初のブルペン投球で、腕を振るたび唇からぺろっと顔を出したのは「舌」。理由を問われると表情は緩んだ。

 「子どもの頃、マイケル・ジョーダンが好きでシュートを打つ時に(ジョーダンが)舌を出していたのでマネしていたら、それが癖になったんだ」

 「神様」とも称された米国プロバスケットボール界のレジェンド、マイケル・ジョーダンのしぐさをマネた名残だと明かした。奇しくも、投球を間近で見守った山本昌臨時投手コーチも“舌出し投法”で白星を量産。2人のレジェンドを彷彿させる姿で“魅せる”だけでなく投球内容でも周囲の視線を集めた。

 軽快に投げ込む中で、12球目を投げる直前にコンビを組む梅野に対し、自らのグラブを軽くしゃくり上げ「高め」に構えることを要求した。「高めの直球と、その軌道で落ちるカーブと。目線が同じ所から曲がったり、そのまま真っすぐだったり。ちょっと工夫というか、いろいろ試していた」。中腰になった梅野のミットに直球を投げ込んだ直後にカーブを投げ込む組み合わせを全39球の間に3度試した。「自分(打者)の目線近くのボールは振りづらいというのがあるので」と説明した。

 昨年まで在籍したメッセンジャーもカーブを配球の中心に加え、高めの直球も有効に使って日本で成功した。猛虎のレジェンドまでも感じさせる投球スタイル。持ち味全開の「デビュー」に矢野監督も「心配は全くない。初日にしてあれだけ投げてくれたら」と、パワーカーブを武器の一つとしたジョンソンに代わるセットアッパー候補の仕上がり具合を評価した。

 「自分の日本での第一歩を踏み出せて興奮しました」。チーム内では「ビッグ・ジョン」の愛称も浸透し始めている1メートル96の大型右は、猛虎の大きな力となりそうだ。(遠藤 礼)

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2020年2月3日のニュース