DeNA上茶谷4勝目 坂本打法で今季2度目V打「振ったら当たった」

[ 2019年6月24日 05:30 ]

交流戦   DeNA3―0楽天 ( 2019年6月23日    横浜 )

4回2死満塁、先制2点適時打を放つ上茶谷(撮影・会津 智海)
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 投げるだけではない。DeNA・上茶谷がバットでもヒーローになった。6回無失点の好投に、4回2死満塁から決勝の2点適時打。「三浦コーチから“1、2の3で振ってこい”と言われ、直球を狙って振ったらチェンジアップに当たりました」。巨人・坂本勇をまねたフォームで、球団新人投手ではドラフト制以降では、初となるシーズン2度目のV打で4勝目を手にした。

 チームの交流戦最終戦。「自分が締められるように」と気合を込めた。5回以外は毎回走者を背負ったが、抜群の制球力を武器に本塁は踏ませなかった。

 開幕から6試合白星がなく3連敗を喫したが、走者を出せば冷静さを失っていた姿はもうない。「無失点の方が難しい。今は最少失点と割り切れている」と心に余裕が出たことで、ピンチを背負っても落ち着いて低めを突く。強打の楽天打線を封じた新人右腕に、ラミレス監督も「今日は彼の試合だった」と賛辞を惜しまなかった。

 苦手としていた交流戦を10勝7敗1分けで終えた。就任後初の勝ち越しとなった指揮官も「素晴らしい終わり方ができた。このモチベーションをリーグ戦でも続けていきたい」と確かな手応えをつかみ「Aクラスになることが次の目標」と語気を強めた。3位・阪神とは2ゲーム差。勝負の夏場へ、反撃態勢は整った。 (町田 利衣)

○…上茶谷(D)が自ら決勝打を放ち今季4勝目。勝利打点は1日ヤクルト戦に次ぎ今季2度目になった。チーム投手のシーズン勝利打点2度以上は10年清水直行(当時横浜)の2度以来9年ぶり。また、ドラフト制以降の新人投手でシーズン2度以上の勝利打点は、66年堀内恒夫(巨)、69年星野仙一(中)、73年新美敏(日拓)の各2度などがあるが、DeNAでは上茶谷が初めてだ。

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2019年6月24日のニュース