【若菜嘉晴 視点】ソフトB、育成システムが生み出す若手台頭と「交流戦男」

[ 2019年6月24日 08:03 ]

交流戦   ソフトバンク5―1巨人 ( 2019年6月23日    東京D )

交流戦優勝に喜び合う(左から)福田、内川、和田、松田宣 (撮影・西川祐介)
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 ソフトバンクは故障者続出の中で勝ち取った価値のある優勝だ。攻撃面でMVP級の活躍だったのはグラシアル。柳田が長期離脱している中、7本塁打で打線の核になった。投手では3勝の大竹、2勝の高橋礼の台頭。昨年の交流戦期間中はファームにいた左右両腕が、千賀とともに先発ローテーションを支えた。若い2人を巧みにリードした甲斐の成長も大きい。さらに見逃せないのが「交流戦男」の存在。3年前には城所(現球団職員)がMVPを獲得したが、今年は福田の活躍が目立った。

 大竹、甲斐、千賀ら、育成出身選手を生み出した3軍が創設されたのが2011年。以降9年で6度目の交流戦優勝となる。選手層が厚くなり、福田のように試合に飢えている準レギュラークラスの選手が活躍する。チーム内の競争を激しくし、新戦力の台頭も生みだしている育成システムが、交流戦での強さの一因となっている。

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2019年6月24日のニュース