オリ、プロ野球タイ記録の1イニング4三塁打 主将・福田「行かないかん」

[ 2019年6月24日 05:30 ]

交流戦   オリックス9―3広島 ( 2019年6月23日    マツダ )

10回2死三塁、福田は右中間に適時三塁打を放つ (撮影・奥 調)
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 オリックスが72年ぶりとなるプロ野球タイ記録を樹立した。延長10回に1イニング4三塁打を含む7長打9得点の猛攻で、今季初の同一カード3連勝を飾った。開幕から2分けをはさみ10連敗中だった日曜日も初勝利。嬉しい初モノづくしのなか、金字塔の一打を放ったのは、2年目でキャプテンを担う福田だった。

 「去年も僕は関わってましたから、打席に入った時に、“あと1本でプロ野球タイ記録だ”って分かっていました。狙って打てるものでもないけど“行かないかん”と思っていきました」

 昨年6月17日のDeNA戦でも、球団タイ記録となる1イニング3三塁打の3本目を放っていた。0―0の延長10回。大城の決勝2点二塁打に、小田、安達、後藤が適時三塁打で続いた。8点を奪って迎えた10回の第2打席。藤井の直球を強振すると、右中間を破る節目の一打となった。

 1イニング4三塁打に縁がある。1リーグ時代の1947年8月16日の巨人戦。前身の阪急では打たれた側だった。以来72年ぶり2度目の珍記録はパ・リーグ史上初。延長戦でマークしたのも、もちろん初めてだ。

 試合前にはロメロが「右腹斜筋炎症」のため抹消。9回の攻撃時、吉田正には代走を送っていた。“飛車角落ち”での栄誉に、西村監督も「みんなで後ろにつなごうという気持ちの表れだったと思う。集中して、あれだけ打ったのは素晴らしい」と称えた。

 15年9月28日の楽天戦で挙げた10得点以来となる1イニング9得点。交流戦優勝は譲っても、同2位に浮上した。指揮官は「あしたに、つなげられるように」と意気込んだ。 (湯澤 涼)

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