阪神・糸井3戦連続マルチ 超人が安打量産モード 5試合で13安打

[ 2019年6月24日 05:30 ]

交流戦   阪神3―7西武 ( 2019年6月23日    甲子園 )

5回2死、右翼線に二塁打を放ち、激走する糸井(撮影・坂田 高浩)
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 阪神は23日の西武戦に3―7で敗れ、交流戦を6勝10敗2分けで終えた。好機での1本が出なかったものの、糸井嘉男外野手(37)が2安打し今季初の3試合連続マルチ安打をマーク。強打の西武を上回る13安打を記録した打線は今季2度目の3試合連続2桁安打となり、ペナントレース再開へ期待を持たせた。24日から5日間試合がなく、態勢を整え直して29日の中日戦に向かう。

 上位から下位まで万遍なく快音を響かせた。ただ、ホームだけがなかなか踏めない。糸井、大山、マルテ、高山、木浪の5選手が複数安打を記録。それでも14残塁と攻めきれず、今季の交流戦は黒星で終えた。

 先制点につながる初回の四球に加え、5回に右翼線二塁打、7回には右前打を放つ活躍を見せたのが糸井。自身今季初の3戦連続マルチ安打にも、敗戦後は「わからない」と悔しさをにじませた。勝利につながらない安打を喜ぶ超人ではなくても、その好調ぶりがペナントレース再開への好材料なのは間違いない。交流戦打率・368は12球団で暫定4位。ここ5試合では20打数13安打、打率・650の大当たり。試合のない5日間で連戦の疲れをリフレッシュすれば、一層の活躍が期待できそうだ。

 もう一人、猛アピールを続けているのが高山だ。福留が「右ふくらはぎ筋挫傷」で離脱した6月2日の広島戦から19試合連続スタメン出場。2回先頭の第1打席で右翼線二塁打すると、8回先頭の第4打席でも左前打し、続く木浪の左中間二塁打で一気に生還した。「コースを絞ったり、球種を絞ったりして打席に立てました」。4回の第2打席は10球目で四球を選ぶ粘りも見せ「甘い球を仕留めれば(相手の球数は)減るし、どっちもどっちですけど、結果的に四球になったのでいい打席になったのかな」と手応えを口にした。22日に福留が再離脱した中、まずは左翼手の代役として結果を出し続ける覚悟だ。

 13安打したチームは今季2度目の3試合連続2桁安打。10安打の西武に敗れたのは悔しいが、1―7の7回以降に6安打で2点を返す粘りを見せた。交流戦を6勝10敗2分けで終え、貯金1で29日の再開を迎える矢野監督は前を見据えた。

 「あまり星勘定してもどうかなとも思うし。いつも言うように目の前の試合をしっかり戦っていくのが大事。またチャレンジしていくしかないんでね。思い切ってファン喜ばせたいし俺らも喜びたい。そういう野球できるようにがんばります」
 残り70試合。矢野タイガース元年の本当の戦いはこれからだ。 (山添 晴治) 

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2019年6月24日のニュース