オリックス 吉田正 驚がくの一打で宮キャンプ打ち上げ 西村監督「初めて見た」

[ 2019年2月26日 05:30 ]

オリックス・吉田正
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 オリックスの吉田正が、驚がくの一打で宮崎キャンプを打ち上げた。最終日25日に行われた紅白戦で、白組の4番DHで出場。初回、1死一、二塁でK―鈴木の真ん中高め142キロシュートを振り抜くと、打球は約15メートルの電光掲示板を超えていく推定140メートルの特大弾となった。ところがこの一発で終わらず、5回には近藤の145キロ直球を右翼へ2ラン。衝撃の2発5打点でファンをどよめかせた。

 「久しぶりの打席でしたが、しっかり真っすぐをはじき返せたし、中堅方向に角度をつける打球になった。今季はチームを勝たすようにしたいし、タイトル争いを勝負できるようにしたい」 

 テーマとしていた中堅方向への飛球に納得顔。電光掲示板を超える一撃を「初めて見た」という西村監督は「正尚は4番を一番考えている。その前後を打つ打者が大事になってくる」と4番構想を初めて明言した。

 紅白戦後には、打球速度などを計る「ラプソード」を使ってデータ計測。吉田正は「どの方向にも良い(打球)スピードを出したい」と、中堅から左方向への打球が弱い点を改善するため取り組んだ。計測した鹿屋体大の学生からは「170キロを超えるスピードを初めて見た」と驚きの声も上がったが、「どの方向にも本塁打を打てれば、相手バッテリーもコースで攻めづらい。柳田さんがそう」とキッパリ。さらなる進化を目指し、本塁打王を射程圏に入れる。

(鶴崎 唯史)

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2019年2月26日のニュース