阪神 望月 大魔神フォーク 佐々木氏から伝授「しっかり練習していきたい」

[ 2019年2月26日 05:30 ]

ブルペンでフォークボールを投げ笑顔の望月(撮影・大森 寛明)
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 大魔神フォークを代名詞にしていく。阪神の望月が、宜野座キャンプを訪問した日米通算381セーブの佐々木主浩氏(51=野球評論家)からフォークを伝授され、習得に向けて練習を積んでいくことを誓った。

 「握り方とか手首の使い方とかを教えていただきました。しっかり練習していきたい」

 佐々木氏のフォークといえば落差が大きく、球種が分かっていても安打にすることが難しいため大魔神と称されて恐れられた。東北福祉大で同氏の1学年後輩にあたる矢野監督が動いた。望月を連れて行き、握り方やポイントなど身ぶり手ぶりで熱血指導を受けさせたのだ。

 そしてすぐさま直伝のフォークを試投。途中ワンバウンドする場面もあったが、佐々木氏は捕手の背後で手を上げてマルのジェスチャーをし、何度もうなずいた。「叩きつけるイメージは持ちやすくなったのかなと思う」。レクチャーを受け、ブルペンで投じた70球のうち20球をフォークに費やした。

 「前回の実戦もフォークが抜けることが多かったですし、そういう意味では叩きつけるようなフォークをしっかり投げたいなと思っていたので、いい感触がありました」

 もともと投げていたフォークよりも、“叩きつける”イメージ。矢野監督も「決め球というところで『望月=何』というのがない。代名詞じゃないけど、そういうのを持ってる投手は勝ったり、結果を残したりしてるから。望月はまだ、そういうボールがない」と絶対的な決め球への昇華を願った。

 指導した佐々木氏も「投げる時にフォークで落とそうという意識があるから、叩きつけるぐらいでいいんだよと言いました。これからを楽しみにしっかり見ていきたい」と期待を寄せた。先発ローテーション入りへ身長1メートル90センチから投げ下ろす鋭いフォークを新たな武器にしていきたい。(長谷川 凡記)

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