メッセンジャー 26日紅白戦で今春初の実戦マウンド「大役」へ逆算スタート

[ 2019年2月26日 05:30 ]

投内連係の練習で軽快な動きを見せるメッセンジャー(撮影・北條 貴史)
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 阪神のランディ・メッセンジャー投手(37)が、きょう26日の紅白戦で今春初の実戦マウンドに上がることが25日、分かった。また、3月2日か3日のソフトバンク戦(ヤフオク)でオープン戦初登板することも濃厚に。矢野監督は明言していないものの、過去に開幕投手を務めた年とほぼ同じ登板間隔とスケジュールで、エースは「大役」へ逆算をスタートさせる。

 「3・29」への“道筋”は、メッセンジャーに、はっきりと見えている。開幕投手の大本命が、ギアを切り替える時だ。19年初めての実戦マウンドが、きょう26日に行われる紅白戦に決定し、先発で1〜2イニングを投げる。

 キャンプは異例とも言えるスローペースを貫いてきた。今オフは昨シーズン終盤にコンディション不良を起こした右肩のケアに時間を割いたため、計画的に沖縄で過ごす1カ月間の調整を遅らせた。

 来日10年目で初めて、第1クールでの投球練習を行わず、第3クール初日の9日に投手陣の大トリでブルペン入り。その後も、慎重にブルペン入りを重ねて、第4クールの17日には変化球中心の投げ込みも敢行。「(第5クール以降は)シーズンへ向けて自分の体を強くしていく」と見通しを語っていた。

 順調にステップを踏む中で、西、ガルシアら主力投手も登板する紅白戦に満を持して登場。当初は、キャンプ中の実戦登板を回避する可能性もあった中で、本人と首脳陣が話し合い、宜野座のファンの前で“初陣”に臨むことになった。

 さらに、キャンプ打ち上げ後は、3月2日からのソフトバンク戦でオープン戦初登板することも決定的となった。過去4年、右腕ののオープン戦初戦は、すべて週末のマウンド。そこから、中5〜6日の登板間隔を保って、4年連続の開幕投手を務めてきただけに、土、日開催となるソフトバンク戦から、本人は頭の中で例年通りの逆算プランを描く。

 矢野監督は「そんな簡単にランディとは言わん」と指名を“保留中”。それでも、1月下旬に来日した際に「監督の期待に応えられるように。開幕戦に向けて沖縄キャンプは大切な機会になる。それに向けてやっていく」と常に3月29日のマウンドを見据えてきた。

 昨季中に国内フリーエージェント(FA)権を取得して今季からは外国人枠を外れて日本人選手扱いとなる。節目の1年のスタートは、慣れ親しんだ大舞台がふさわしい。指揮官からバトンを託されるその日を信じて、背番号54が本番モードに突入する。

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2019年2月26日のニュース