【ドラフト総括】根尾、小園ら高校生野手豊作 多かった中長期的指名

[ 2018年10月26日 10:30 ]

18年プロ野球ドラフト会議 ( 2018年10月25日 )

中日から1位指名され、胴上げされる大阪桐蔭・根尾(撮影・北條 貴史)
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 【ドラフト総括】中長期的な視点での指名が目立った。清宮らが1位指名された昨年に続き、高校生野手が豊作。しかも大阪桐蔭・根尾、報徳学園・小園ら上位指名候補の遊撃手が多かった。

 あるスカウトは「センターラインはチームの要。この先5〜10年間のショートを安定させるというのは、どの球団も優先順位が高かったと思う」。早い段階で根尾の1位指名を検討していた球団は競合を予想し、他の高校生内野手も入念にチェックしていた。結果、オリックス外れ1位で天理・太田、阪神2位で延岡学園・小幡、巨人2位で明秀学園日立・増田と続々と上位指名された。

 裏には、即戦力候補と呼ばれた大学生、社会人が今年は期待されたほど活躍しなかったこともある。ドラフト直前には、1位入札候補リストに東洋大・上茶谷、日体大・松本しか残らなかった球団もあった。

 大阪桐蔭・藤原の1位を先んじて表明したロッテの山室晋也球団社長は「公表することで他球団がひるんでくれたらと思った」と言う。抽選の確率を少しでも下げるため、6球団が事前公表する異例の流れで駆け引きが続いた。その中で西武は日体大・松本を一本釣り。振り回されず、補強ポイントを貫いた。 (アマ野球キャップ・松井 いつき)

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