最強“左侍”が沈黙…遅すぎた永田監督の左対策と投手起用法決断

[ 2018年9月8日 09:00 ]

U―18アジア選手権   日本1―3台湾 ( 2018年9月7日    サンマリン宮崎 )

4回を終え、ベンチへ引き上げる吉田(後方は柿木、右は根尾)(撮影・吉田 剛)
Photo By スポニチ

 【記者の目】韓国、台湾との2試合で計7安打2点。左打者が並ぶ打線に左腕をぶつけられた。

 選手選考では永田裕治監督が早くから全国を回り、練習にまで足を運んで選んだ。しかし、18人中投手も含めて左打者9人といびつな形となった。さらに、日本は打撃投手がおらず、台湾戦前に急きょ、地元・高千穂のエース左腕・工藤泰治を呼んだが、対策は遅すぎた。

 投手では秋田大会から1517球を投げた吉田をメディカルチェックも受診させ調整も慎重に進めさせたが、韓国戦の敗戦で起用方針は転換。台湾戦では不調の柿木から即座に投入されたが、中1日という短期間での修正は難しかった。招集した投手陣を適材適所で起用できなかった。

 3位を死守が至上命令となった。中国を倒さなければ、来年に韓国で行われるワールドカップの出場権が得られない。永田監督の任期は2年だが、日本高野連の竹中雅彦事務局長は「中国に勝たないと、任期も関係ない」と言った。11月にある技術振興委員会で今大会が精査される。選手選考の在り方も含め、根本から見直す必要がある。(アマ野球担当キャップ・松井いつき)

続きを表示

2018年9月8日のニュース