阪神・金本監督「やり返してほしい」前回完封の菅野にリベンジへ

[ 2018年9月8日 08:25 ]

広島駅で囲み取材に応じる金本監督(撮影・坂田 高浩)
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 阪神は、首位の広島相手に2試合連続2桁得点をあげ2連勝した余勢を駆って、8日から3位・巨人との直接対決2連戦。初戦の相手先発は前回対戦で完封された菅野で、勝つには打ち崩すほかない。金本監督もチーム全体にリベンジを期す姿勢を求めた。

 「(対菅野は)どうかな。そう(いい状態でぶつかれるように)なってほしい。甲子園で菅野っていうのはちょっとキツいけど、それを打破してほしい。そこ(対戦4試合で3完投を許す現状)は、しっかりと、やられている自覚を持って、やり返してほしい」

 菅野とは今季4度対戦し白星を2つ献上したが黒星も2つ付けた。ただ、チーム打率は・232に抑えられている。甲子園では2度の対戦で1勝1敗ながら、ともに完投され計3得点。苦戦は必至の状況といえるが、今の猛虎打線は状態は確実に上向いている。

 開幕以来、日替わり打線を余儀なくされてきたが、ここに来てオーダーが固まりつつある。目下4試合連続で同じ打線を組み3勝1敗、チーム打率・345、4本塁打、40得点。福留、糸井ら主力だけでなく、4試合で打率・350、1本塁打、6打点の5番・陽川、同じく打率・375、1本塁打、4打点の6番・大山の2人が存在感を示し、打線を機能させている。

 ベテランと若手が融合した打線について、指揮官は「バランス的には良くもなく悪くもない」と慎重。とはいえ期待は大きい。特に陽川、大山には「固定させるくらい今、出ている選手がガッチリ自分のアレ(定位置)をつかまないと。陽川とか大山が、また仕事ができなくなるとか守れなくなるとかミス連発になると、やっぱりね。違う選手に…とならないよう頑張ってほしい」とハッパを掛けた。

 金本監督の期待を聞き、陽川は「一人でも多くの走者を還せるようにしたい」と呼応した。2連勝ならクライマックス・シリーズ進出圏内のAクラスに返り咲くが、まだ順位は意識しない。ベテランと若手が一丸となり、とにかく目の前の試合に全力を尽くす。(惟任 貴信)

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2018年9月8日のニュース