阪神、輝星を1位候補に 球団幹部が明言「即戦力投手として評価」

[ 2018年9月8日 08:05 ]

金足農・吉田(撮影・岩崎 哲也)
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 阪神が今秋ドラフトへ向け、金足農・吉田輝星投手(17)を即戦力候補として評価していることが7日、分かった。吉田は卒業後の進路を明言していないが、最速150キロ右腕に対する現時点の評価を問われた球団幹部は「即戦力」であることを明かした。

 「実力的には、吉田君は即戦力投手として評価しています。投球フォームも、投げるボールも完成度が高い。大学進学という話も入っていますが、プロ志望となれば1位候補に入ってくるでしょう」

 今夏の甲子園大会で準優勝の原動力となった右腕。6試合で計881球を投げ、その疲労から決勝では大阪桐蔭打線に打ち込まれたが、その実力は本物だ。最大の魅力は、下半身主導の安定したフォームから繰り出す真っすぐ。打者の手元で伸び上がり、140キロ台前半から中盤でも空振りが取れる。スライダーの切れ味も抜群で、高い制球力も持ち合わせている。甲子園大会では全国の強豪相手に4試合連続2桁奪三振の離れ業をやってのけた、高校生No・1投手だ。

 阪神も吉田が大学進学を選択肢の一つにしていることは調査済み。ただ、巨人ファンを公言するようにプロ野球に興味を抱いているのも事実。気持ちがプロに傾くようなら、話が変わってくる。すでに高校生では大阪桐蔭の根尾と藤原、報徳学園・小園の野手3人を1位候補としてリストアップ済み。一方で東洋大の甲斐野、上茶谷、梅津、日体大・松本ら即戦力投手の1位入札も視野に入れる。そこに、吉田も即戦力として評価しているとなれば現場とフロントが求める条件をすべて満たす存在となり、候補の一人になる。

 吉田は現在、高校日本代表の一員として宮崎で開催されている「BFA U18アジア選手権」に出場中。阪神は佐野仙好アマ統括スカウトらが初の国際大会登板となった5日の韓国戦を視察。4回から登板した、この日の台湾戦も複数のスカウトが意中の“恋人たち”を密着マークした。その視線の先に根尾、藤原、小園とともに吉田がいたことは間違いない。

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2018年9月8日のニュース