阪神・メッセ、開幕G倒へ意気込み 伝統の一戦は「これ以上ない舞台」

[ 2018年3月28日 12:00 ]

“開幕星”を視界にとらえ、凛とした表情で決意を語るメッセンジャー
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 開幕投手が決定している阪神のランディ・メッセンジャー投手(36)が27日、スポニチの単独インタビューに応じて、巨人斬りの意気込みを熱く語った。過去8年間で最も対戦回数の多い坂本勇との対戦をポイントに挙げた。

 ――開幕まで2日。あとは気持ちを上げていく段階か。

 「2週間半、投げられない期間があったが、それを考慮しても、とても良い期間になったと思うよ」

 ――4年連続5度目の開幕投手。最後の1週間でやるべきことは毎年決まっているか。

 「体の力強さとかを意識してやっていくだけだね」

 ――巨人のイメージも膨らませていく期間になる。

 「それを考えながらになるけど、多く考えようとはせず、シンプルに考えていくよ」

 ――ライバル関係にある巨人との開幕戦

 「ヤンキースとレッドソックス、ドジャースとジャイアンツのように、自分が日本に来てからも阪神と巨人は、そういう歴史だし、そこに投げられるという高揚感も当然あるよ。伝統の一戦、しかも開幕戦は、これ以上ない舞台だと思う」

 ――米国の「伝統の一戦」で投げていた中で印象に残るエースは。

 「たくさんいるよ。ペドロ・マルチネス、ロジャー・クレメンス…今ならクレイトン・カーショーだね。とにかくたくさんいる。どちらの投手が、どれだけその試合に対して準備してきたのかを見るようにしていた」

 ――来日8年間で428人の打者と対戦。最も多く対戦した打者のイメージはあるか。

 「それは、もちろん、サカモトだろうね。あとはアベ…巨人の選手に投げてきたことが多い。13年にジャイアンツに一度も先発しなかったと思う。それを考えても、自分がどれだけジャイアンツに投げてきたかを示しているね」

 ――その通り、最も対戦してきた打者は坂本勇の129回。歴戦のライバルになっている。

 「失投の時に必ず捉えてくるバッター。そういう時に必ず打ち込まれてきたバッターなんだ。同じミスを開幕戦でしないようにしたいね。(対戦打率・369と分が悪いが)過去の成績もあるが、毎打席、毎打席、自分の投球をして、持っているものをしっかり出すことができれば問題ないと思う」

 ――投げ合うのは日本を代表するエース・菅野。

 「菅野投手はもちろん気になる存在だが、菅野も含めて9人の選手と対戦することをより意識している」

 ――キャンプ中に右肩の不調でペースダウンした。過去にない調整過程を強いられた。

 「これまでも、ちょっとしんどいな、痛いなと思った時も投げてきたから、これだけ長い期間、日本でやれてきた。ただ、2月の時点で無理をして開幕に響くよりは、しっかりと自分のコンディションを確認しながらやっていきたかった」

 ――焦りはなかったか。

 「毎シーズン、開幕前に4回、先発をこなしているのが、3回になったので少し(焦りは)あったかもしれないが、それより、2週間投げられなかった状態から、これまでのことを考えたから、良かったと思う。段階的に調整してこれたのは、とても良かったと思う」

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2018年3月28日のニュース