王会長 指導者ムネリンを望む「チャレンジする素晴らしさ教えて」

[ 2018年3月28日 05:38 ]

江川(左)と話す王会長
Photo By スポニチ

 ソフトバンク・王貞治球団会長(77)が27日、退団が決まった川崎宗則内野手(36)にエールを送った。26日に球団が公表した自律神経の病気の早期回復を願うとともに、自身が監督時代にレギュラーに抜てきした教え子に対し、指導者としての球界復帰を望んだ。川崎の自由契約はこの日公示された。

 王貞治球団会長が、前日に退団が決まった川崎について口を開いた。心情をおもんぱかりながら、長くチームを支えた功労者に向けたエールだった。

 「体調のこともあって、一番つらいのは本人。残念だが受け入れるしかない。体調を取り戻して指導者として後輩に伝えたいこともあるはず。若い人にチャレンジする素晴らしさを教えて、野球に夢中にさせてほしい」

 2000年から9年間に渡り、監督と選手という関係だった。入団4年目から遊撃のレギュラーとして起用。その後は2度のWBCに出場するなど、日本を代表する選手にまで成長した。「存在感のある選手で、ファンの心に焼き付いている。ホークスのいい時代を先頭に立ってリードしてくれた」と感謝の言葉を並べた。

 ともにユニホームを着て戦ったナインも、川崎の教えを胸に、今季に向かう決意を示した。本多は「1、2番も、二遊間も組んで、ずっと一緒にやってきた先輩。野球に取り組む姿勢を教えていただいた。僕も続けていきたい」と話し、三遊間を組んだ松田も「存在感や立ち振る舞いを教えてもらったし、成長させてもらった」と続けた。

 2009年の第2回WBCでもチームメートだった内川は「僕らが(野球を)やっているのを見て、元気になってもらえたら。そう思ってやる」と力を込めた。チーム内に川崎イズムは浸透している。プレーできない先輩の分まで、シーズンでその教えを実践する。

続きを表示

2018年3月28日のニュース