【夏100回でリベンジ】聖光学院・須田 3度の手術乗り越えフルスイング

[ 2018年3月28日 08:50 ]

第90回選抜野球大会第5日・2回戦   聖光学院3―12東海大相模 ( 2018年3月27日    甲子園 )

<東海大相模・聖光学院>9回無死一塁、聖光学院・須田は中飛に倒れる
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 大差がついた9回無死一塁で聖光学院・須田は初球をフルスイングしたが、中飛に倒れた。3打数無安打に終わり「相手投手を捉えきれなかった。まだまだ甘いなと思った」と声を絞り出した。

 1年秋に4番を任され、斎藤智也監督からは「プロに行ける可能性もある」と言われた逸材。だが、16年12月に右肘を疲労骨折し、手術をしてボルトを埋め込んだ。そのボルトが肘に合わず、昨年3月にはボルトを除去する手術。さらに5月に「肘にたまった水を抜いて骨を洗浄するような手術」と3度の手術を乗り越えた。だが、7月に今度は左膝のじん帯を損傷し離脱。「またケガか」と心が折れかけた。

 それでも「ケガをした時期こそ大事」と言い聞かせ、チームを外から見直すと、部員のあいさつ、授業態度など、日常生活の隙が見えるようになり、厳しく注意できるようになった。昨秋に復帰し、副主将も任され「ケガがあったからこそ成長できた」と言う。遠回りをした高校通算13本塁打の大砲は「技術だけじゃなく勝負強さをつけたい」と最後の夏を見据えた。 (渡辺 剛太)

 ◆須田 優真(すだ・ゆうま)2000年(平12)4月11日生まれ、福島市出身の17歳。小学2年で野球を始め、西信中時代は「福島シニア」でジャイアンツカップに出場。聖光学院では1年秋からベンチ入り。好きな言葉は「継続は力なり」。1メートル82、84キロ。右投げ右打ち。

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