阪神育成1位・石井 野球知識ゼロのバスケ少年が偶然に導かれて…

[ 2018年1月20日 11:30 ]

18年版球界新士録=阪神育成1位・石井将希投手(22)

キャッチボールで調整する石井
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 昨秋のドラフトで阪神に唯一、育成選手として指名を受けた石井。左腕から最速145キロを投げ込む直球を武器に持ち、将来性を見込まれての入団だ。

 「(指名されて)ビックリしました。もう無理だと思っていたので…」。プロへ導いたのは、度重なる偶然だった。3学年上、6学年上の兄を持つ末っ子で、兄2人ともバスケットボールを習っていたこともあり、小3までバスケ一筋だった。ところが、たまたま参加したソフトボール大会で大活躍。その喜びが大きく、野球に転向することを決断した。

 とはいえ、家族は根っからのバスケ一家。野球に興味もなければ、知識もない。「何となく」右利きのグラブを購入してプレーしたが、その姿を見た指導者から「左利きじゃなかったか?」。試しにサウスポーにしたところ、ずばぬけた能力を発揮した。中学時代には全国の有望選手が掲載される雑誌「野球小僧」に取り上げられるほどになった。その後、桐生第一→上武大と経歴を重ね、ついにプロの門を開いた。

 阪神の育成選手は石井を含め、わずか3人だけだ。27人のソフトバンクや25人の巨人と比べれば格段に少ない。しかも、横田と歳内は昨季まで支配下でリハビリのための育成扱いである。心細さもあるだろうが、8日の新人合同自主トレ初日に視察した金本監督から掛けられた言葉に勇気づけられた。「ドラフト1位だろうが、育成で入団した選手だろうが、力がある者を使っていく」。プロは実力の世界。入ってからが勝負だ。背番号121の左腕は「まずは支配下を」と意気込み、プロ生活をスタートさせた。 (巻木 周平)

 ◆石井 将希(いしい・まさき)1995年(平7)7月12日、群馬県生まれの22歳。小4から野球を始め、佐野中では軟式野球部に所属。桐生第一では1年からベンチ入りも甲子園出場はなし。上武大ではリーグ戦初出場の2年春に4勝を挙げ、最優秀新人賞を獲得。大学で同期だった外野手の島田もドラフト4位で阪神に入団した。1メートル80、82キロ。左投げ左打ち。

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