清宮 右手親指を負傷…栗山監督1→2軍キャンプに「変えるかも」

[ 2018年1月20日 05:30 ]

右手親指を痛め別メニュー調整となった清宮
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 日本ハムは19日、前日の練習中に右手を痛めたドラフト1位・清宮幸太郎内野手(18=早実)が都内の病院でMRI(磁気共鳴画像装置)検査を受け「右手母指基節骨骨挫傷」と診断されたと発表した。今後1週間は打撃練習など一部メニューを制限し、26日に再検査を受ける。注目のスラッガーは米アリゾナ州で行われる1軍キャンプに参加することが決まっているが、暗雲が立ち込めた。

 異変は午前のフィジカルトレーニング直後に起きた。千葉・鎌ケ谷での新人合同自主トレ。清宮は他の新人選手から離れて視察に訪れた栗山監督と約2分間話し込むと、キャッチボールを回避し、球団トレーナーに付き添われて球場を離れた。予定されていた打撃練習も行わなかった。

 「大事を取って、です。大したことはないです。痛みというか…」。前日、筋力トレーニングで右手親指の付け根付近を痛めた。アイシング治療を行ったが、この日も違和感は消えなかった。栗山監督は「ダンベル(を使った運動)で手と手をぶつけた」と説明した上で「打撲だよ、たぶん。大丈夫でしょう」と軽症を強調した。

 午後1時すぎ。清宮はタクシーで都内の病院に向かった。同4時20分に再びタクシーで帰寮した際は無言。その後、球団からMRI検査の結果「右手母指基節骨骨挫傷」と診断されたと発表された。母指基節骨は親指を構成する骨の一つで、その部分が損傷を受けているという。右は利き手だけに、打撃はもちろん、スローイングにも影響が出ることは否めない。医師の指導で今後1週間は打撃など、練習メニューを制限し、26日に再検査を受けることになった。

 新人7選手で唯一、米アリゾナ州スコッツデールで行われる1軍キャンプへの参加が決まっている。ただ、再検査は米国出発の2日前。指揮官は「ギリギリのところで(メンバーは)変えるかもしれないし、まだまだ分からない」とも話しており、沖縄・国頭村での2軍キャンプに変更される可能性もある。

 高校通算最多の111本塁打を誇る大型新人が迎えた最初の試練。栗山監督は「その時間をどう生かすのか。プラスにするかが大事」と伝えたという。新人合同自主トレ初日から居残りで打撃練習を行うなど、精力的に体を動かしてきた18歳。思わぬリタイアとなったが、キャンプに間に合わせるためにも、別メニューで調整していく。(君島 圭介)

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