震災から6年…立大 岩手・高田出身の千田 神宮初マウンドで好投

[ 2017年11月3日 15:06 ]

東京六大学野球秋季新人戦最終日 3位決定戦   立大7―5早大 ( 2017年11月3日    神宮 )

3位決定戦に先発した立大・千田
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 東日本大震災で大きな被害を受け校舎も壊滅した岩手・高田出身のルーキー千田雄大が先発。5回を3安打2失点(自責1)に抑えた。

 神宮初マウンドに「ブルペンは良かったんですが、お客さんもけっこう入っていてマウンドに立ったらちょっと緊張してしまった」と初回に四球に安打、味方の失策もあって2失点。しかし2回以降はテンポもよく早大打線を抑え込んだ。

 「ぼくの持ち味はテンポの良さ。そのためにも制球をもっと磨いて来年はリーグ戦のベンチに入りたい」

 この日5番に入った伊藤智也も高田のチームメート。「頑張って活躍すれば地元の人も喜んでくれますから」と話し、球場には両親らが駆けつけ好投を喜んだ。本紙も大震災後「復興へのプレーボール〜」と題し高田野球部、地元陸前高田市などを取材、報道してきた。復興への道のりは長く厳しいが、決して屈しない東北人の粘り強さがある。そんな環境を乗り越えてきた千田は立大のエースを目指してオフも懸命に汗を流す。

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2017年11月3日のニュース