アストロズ、56年目で初の世界一!ハリケーン被害の地元に送るV

[ 2017年11月3日 05:30 ]

ワールドシリーズ第7戦   アストロズ5―1ドジャース ( 2017年11月1日    ロサンゼルス )

ワールドシリーズ初制覇を果たし、大喜びするアストロズの選手(共同)
Photo By 共同

 27個目のアウトを奪うとドジャースタジアムが静まりかえった。アストロズの選手がマウンド付近で熱い抱擁。77年のレジー・ジャクソン(ヤンキース)らに並ぶ5本塁打でMVPに輝いたスプリンガーは、球団創設56年目の初制覇に「夢が現実になった。王者としてヒューストンに帰る」と誇らしげだ。

 地元は8月に大型ハリケーン「ハービー」で壊滅的な被害を受け、本拠地の外野の一部は雨水に浸った。遠征中のチームはホームで戦えず、アルテューベらは家族と会えない不安の中でプレーを続けた。選手は「街のため、ファンのために戦う」を合言葉にした。

 今季開幕時の年俸総額は約1億2400万ドル(約141億3600万円)で30球団中18番目で、1位だったドジャースの半分ほど。13年まで3年連続100敗以上とどん底にいたが、アマチュア選手の発掘にかじを切る。スプリンガーは11年、コレアは12年にドラフト1巡目で指名され主力に成長。A・J・ヒンチ監督は「いつまでも王者と呼ばれるだろう」と感慨に浸った。

 ▽ヒューストン・アストロズ 62年にコルトフォーティファイブズとして創設。65年に現名称に変更した。80年に初の地区優勝、05年にはワールドシリーズ初出場。13年にナ・リーグ中地区からア・リーグ西地区に移った。殿堂入りしたジェフ・バグウェルやノーラン・ライアンらがOBで、08〜10年に楽天・松井稼、今季途中まで青木(現メッツ)もプレーした。

 ▼ア軍 岡克己セラピスト(10年目で初のシャンパンファイトに)最高です。結果が良ければオーケー。

 ▼ア軍 アロンゾ・パウエル打撃コーチ補佐(94〜96年に中日で首位打者)選手はいつも自信を失わなかった。シーズンを通して戦うことをやめなかった。信じられない気持ち。

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2017年11月3日のニュース