山崎康、執念またぎS!大魔神・佐々木以来 ベイ6947日ぶり

[ 2017年11月3日 05:31 ]

SMBC日本シリーズ第5戦   DeNA5―4ソフトバンク ( 2017年11月2日    横浜 )

8回途中から登板し、無失点に抑えた山崎康
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 ほんの少し前に、絶体絶命の修羅場をくぐり抜けたとは思えない。試合後、取材を終えたDeNA・山崎康が言った。「息、ニンニク臭くないっすか?」。前夜は焼き肉を食べた。けろっとした、人懐っこい笑顔。この強心臓こそが、ハマの守護神の真骨頂だ。

 「チームが“頼むぞ”という場面で抑えられた。自信につなげたい」。出番は1点リードの8回2死一、二塁。「柳田まで回ったら、いくぞ」。この回に5番手・パットンが登板した時点で、そう告げられた。プロ入り後に2度しかない、15年8月29日の広島戦以来となるイニングまたぎ。「自分のボールを信じていた」。柳田を138キロの宝刀ツーシームで空振り三振に仕留めた。9回は3安打で2死満塁のピンチ。最後もツーシームで明石を一ゴロに抑えた。

 8回を終え、一人静かに9回のマウンドを待っている時間。さまざまな思いが山崎康の脳裏に去来した。4〜5月にかけては守護神の座から外れ、中継ぎに回った。「悔しくて眠れない時もあった。その悔しさを忘れず、生かした。その頑張りで今、いい時間を過ごせている」。日本シリーズ初セーブ。球団では日本一となった98年10月26日の大魔神・佐々木以来6947日ぶりとなる同シリーズのセーブだ。

 不振に苦しんでいた昨夏、その偉大な先輩から「(抑えは)俺だって怖かったよ」と声を掛けられ、気が楽になった。これで昨年のCSファーストSの巨人戦から11試合連続無失点。「小さな大魔神」は防御率0・73と堂々のポストシーズン男ぶりを発揮している。

 「きょう抑えたのを偶然にしたくない。日本一は誰も見たことがない場所。気を緩めずやっていく」。かつて、悔しさのあまり眠れなかった日々。今は「毎晩寝る前に、胴上げ投手になるイメージをつくりながらやっている」という。実現まで、あと2勝。歓喜の瞬間を迎える準備は整っている。 (鈴木 勝巳)

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