公立の怪物!吹田・高木斗夢 監督の「狙っていいぞ」でスコアボード直撃弾

[ 2017年7月16日 12:00 ]

高校野球大阪大会1回戦   吹田11―0淀川工科 ( 2017年7月15日    豊中ローズ )

 公立の怪物が投打で圧倒的な力を見せた。吹田の高木斗夢(とむ)投手(3年)は淀川工科戦に先発し5回8奪三振、1安打完封。打っては推定飛距離125メートルの一発を含む2安打3打点でコールド勝ちに貢献した。

 7―0の3回、先頭で打席に入ると林恭平監督の「狙っていいぞ」という声が聞こえた。指示に呼応した高木斗は3球目を強振。「打った瞬間に行ったな、と」。打球は弾丸ライナーで右中間のスコアボードを直撃する高校通算7号。観衆のどよめきを聞きながら、右手を突き上げてベースを回った。

 本職の投手としても魅せた。安定したフォームの141キロ右腕にはプロ数球団が注目し、この日も日本ハムが視察。4回先頭で中前打されるまで無走者に抑え「“完全試合いけるんちゃうかな?”と思ったら打たれてしまった」と屈託なく笑った。

 昨夏もエースを務め、3回戦の桜塚戦で延長15回251球完投&サヨナラ打の独り舞台を演じた。準々決勝で関西創価に敗れ「私学に負けたくないと思って、冬のつらい練習を乗り越えてきた」と打倒私学を誓う。大阪の公立校出場は、中村紀洋(元近鉄ほか)を擁した90年の渋谷が最後。高木斗が打って投げての活躍でチームを高みへ引っ張る。

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2017年7月16日のニュース