【球宴】全パ・則本 自己最速158キロ 菅野からの合図で「全部真っすぐ」

[ 2017年7月16日 05:30 ]

マイナビオールスターゲーム2017第2戦   全パ3―1全セ ( 2017年7月15日    ZOZOマリン )

<全パ・全セ>2回無死、筒香を三振に打ちとる全パ・則本
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 「マイナビオールスターゲーム2017」は第2戦が行われ、全パが全セに3―1で2連勝を飾った。通算成績は全パの82勝78敗11分けとなった。今季9勝で両リーグのトップを行く2人が先発対決。全パの楽天・則本昂大投手(26)、全セの巨人・菅野智之投手(27)がともに2回を零封して3三振を奪い、則本は自己最速の158キロを出した。

 チラリと全セの三塁ベンチ方向を見た。投球準備をする菅野に目配せ。途端に則本のギアが上がった。2回2死、ゲレーロに対し1ストライクからの2球目。こん身の力を込めた直球は高めに外れたが「158キロ」と表示された。3月のWBC期間中、米国でのカブスとの練習試合で98マイル(約157・7キロ)を出した。それを小数点単位で上回る自己最速記録が生まれた。

 「菅野さんが“真っすぐでいけよ”というジェスチャーをしていたので(ゲレーロには)全部真っすぐ。ストライクゾーンに行けば良かったんですけどね」。3球目は154キロ。二飛に打ち取り2回を完璧に抑えた。

 第1戦の舞台、名古屋に入った13日夜。菅野と焼き肉店で会食し「真剣に投げ合おう」と約束した。侍ジャパンではキャッチボール相手。宿舎で午前0時近くまで卓球やビリヤードをするなどリラックスタイムも一緒だった。シーズン中も連絡を取り刺激を与え合う仲。1歳上の先輩の“直球指令”にリミッターを外して応えた。

 狙っていた全打者三振斬りはならなかった。それでも2回3奪三振。今季、プロ野球新記録でメジャー記録に並ぶ8試合連続2桁奪三振を達成した「ドクターK」の面目躍如だった。2回の先頭は昨年の球宴で本塁打を打たれた筒香。カウント2―2から152キロの内角高めの直球に手を出させなかった。「(4試合連続本塁打の)記録が懸かっていたみたいなんでね。僕の時にはやらせたくなかった」。最高の形でリベンジを果たし会心の笑みを浮かべた。 (黒野 有仁)

 ▼DeNA・筒香(則本に)相変わらず凄い球を投げるなと思いました。

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