栗山監督慎重も…大谷 復帰へ覚悟決めた「やれる範囲で」

[ 2017年6月22日 05:30 ]

キャッチボール中に笑顔を見せる大谷
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 やるしかない。1軍練習合流2日目。左太腿裏肉離れで出場選手登録から抹消されている日本ハム・大谷は、帰りの駐車場で素直な胸の内を打ち明けた。

 「(痛めた右)足首も含めてベストの状態に今年は持っていけないと思っている。やれる範囲でやれればいいし、できる範囲で上げていければいい」

 決して弱音ではない。腹をくくったのだ。前日同様、別メニューで隣接する天然芝のグラウンドで7割の力でダッシュ、キャッチボールなどのメニューを消化。最後はフリー打撃に参加し、36スイングで4本の柵越えを放った。練習終了後、待っていたのは栗山監督との話し合いだった。

 今後の方針などについて確認し、大谷は「大体、理解した。勝つために監督は考える。そのために必要なら求められたところで、結果を出すための準備ができればいい」。指揮官は「丁寧に決めなきゃいけないこと。最後まで、ギリギリまで考える」と慎重だが、「1軍の試合に出ることに近づいているのは間違いない。俺はいてほしい」とも言った。リーグ戦再開となる23日の楽天戦の1軍同行は決定。あとは当日の状態を見極めて、出場選手登録されればDH、または代打としての打者復帰となる。

 首位・楽天とは15ゲーム差の5位。昨季日本一王者は初戦を落とせば、自力優勝の可能性が消滅する。大谷は「何ゲーム差ではなく、一試合一試合やれることをやれればいい。その結果、勝てばいい」。全力疾走ができず、硬い人工芝でのプレーに不安も残るが、着実に前進しているのは確か。最終決断は指揮官に委ねられた。 (柳原 直之)

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2017年6月22日のニュース