巨人ドラ2畠 23日1軍練習初合流へ 首脳陣が昇格チェック

[ 2017年6月22日 05:30 ]

巨人ドラフト2位の畠
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 由伸巨人に「期待の新星」だ!ドラフト2位・畠世周投手(23)がリーグ戦が再開する23日の中日戦(東京ドーム)の練習で1軍初合流することが21日、分かった。首脳陣の前でブルペン投球する予定で、1軍昇格に向けた「最終チェック」とみられる。昨オフに右肘手術を受けた最速155キロ右腕が、7月4日からの9連戦中にも先発でプロデビューを飾る。

 高橋監督がブルペンに歩を進める。ジャイアンツ球場の室内で行われた全体練習。その目は、整備されつつある投手陣を見つめた。

 「常にリリーフを使うとそっちが持たなくなる。誰かが一人で投げきる日が(1週間に)1、2日あれば、そっちの方がいい」

 リーグトップの7勝を誇る菅野は今季4完投。マイコラス、田口は開幕から安定し、昨季DeNAで5完投をマークした山口俊が右肩痛から復帰したことで、交流戦中に球団史上最悪の13連敗を喫したが、先発陣の厚みは増した。そこに「期待の新人」が加わる。

 ドラフト2位・畠が、23日の1軍練習に初合流。昨秋のドラフト後に右肘遊離軟骨除去手術を受け、プロ入り後は3軍で慎重な調整を続けてきた。しかし、近大時代に最速152キロだった右腕は、4月2日の3軍戦(対オリックス2軍)で自己最速155キロを計測。その後は同30日の阪神との2軍交流戦で公式戦初登板し、計4試合で2勝0敗、防御率0・83の安定感だ。

 17日のソフトバンクとの2軍戦では、自身最長の7回を5安打2失点と好投。7回100球をめどにしていたが、わずか72球にまとめ、初昇格のアピールに成功した。「球数が少なかったので(7回を投げた)感覚はあまりない。課題はまだまだある」と次のステップを目指す。23日は首脳陣が見守る中、ブルペンで投球練習を行う。1軍昇格へ「最終チェック」の場となる。

 この日は1軍練習後に行われた2、3軍の練習に参加。下半身強化メニューやシャドー投球で汗を流した。3年秋に関西学生リーグタイ記録の3試合連続完封したポテンシャルを秘め、目標は巨人のエースだった桑田真澄氏。昨秋の指名あいさつで「(1年目の目標は)最多勝が獲れたら。負けない投球が大切」と話した。順調なら2軍戦での調整登板を挟み、7月4日からの9連戦中にも1軍の大舞台でベールを脱ぐ。

 ◆畠 世周(はたけ・せいしゅう)1994年(平6)5月31日、広島県呉市生まれの23歳。川尻中では軟式野球でプレー。近大福山ではエースで3年夏に広島大会16強入り。近大に進学すると2年春にリーグ戦デビューし、3年秋に関西学生リーグタイ記録の3試合連続完封。4年の8月には日本新薬とのオープン戦でノーヒットノーランを達成した。16年ドラフト2位で巨人に入団。1メートル86、78キロ。右投げ左打ち。

 ≪5、6番目候補≫開幕からローテーションを守っているのは菅野(7勝)、マイコラス(6勝)、田口(5勝)の3投手。右肩痛のために出遅れた山口俊が今月14日のソフトバンク戦で移籍後初先発し初勝利。カード初戦は菅野とマイコラスが先発していたが、23日からの中日3連戦では今季初めて2投手が同カードで先発する。5、6番目の先発枠は大竹寛、内海らが候補で、畠にもチャンスがある。

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