三浦ラス投は全員「18」 球団初の試みで功労者送り出す

[ 2016年9月22日 05:58 ]

前日に引退を発表した三浦(中央)も笑顔で練習参加

 全員番長!DeNAは21日、横浜スタジアムでのレギュラーシーズン最終戦となる24日の巨人戦で、今季限りで引退する三浦大輔投手(42)の背番号「18」を全選手がつけて戦うと発表した。現役最年長右腕の功績に敬意を表した球団初の試み。当日は三浦が先発する予定で、試合後に引退セレモニーが実施される。

 本拠地で全体練習に参加した三浦は、それを聞いて「え、そうなの?」と驚きの表情。「うれしい。僕が大事にしていた番号。でも、誰が誰か分からなくなるな」と相好を崩した。三浦の引退後、背番号18は「横浜ナンバー」として、つけるにふさわしい選手が現れるまで封印される半永久欠番となる。今季3試合目、そして現役最後となるマウンド。ファンもナインも、その勇姿を記憶に刻み込む晴れ舞台だ。

 三浦自身は「感傷になんて浸ってない」とキッパリ言った。「いつも通り準備して、いつも通りの気持ちでマウンドに上がる。真剣勝負のプロの世界なので」。勝てばプロ野球単独トップの24年連続勝利。巨人との2位争いでも大事な一戦だ。

 4番・筒香は強力援護を約束した。今季、三浦の登板した2試合では無安打。三浦が「その前後(の日)は打ててるらしい。力みすぎやろ!プレッシャーかけすぎてんのかな…」と苦笑いする中、「三浦さんが投げるときに全然打てていない。打てるように頑張る。ウイニングボールを渡したい」と鼻息を荒くした。

 前日の引退会見後は電話やメールなど連絡が殺到し、返信しきれていない状態だという。「返しているけど減っていかないんよ…。ありがたいことです」。最終登板での白星を御礼の返信としてみせる。(中村 文香)

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