球児 救援専念 来季へ実績信頼「あのストレートを見ればね」

[ 2016年9月22日 06:21 ]

力投する藤川

 阪神の藤川が来季はリリーフに専念する見通しが固まった。金村投手コーチが「あのストレートを見ればね。もう一度セットアッパーか、クローザーをやってもらいたい」と明かした。4年ぶりBクラスからの逆襲へ向けて「勝利の方程式」の確立は必須条件。通算223セーブ、112ホールドを誇る藤川に試合終盤の重要局面を託す方針が鮮明になった。

 メジャー移籍と独立リーグ・高知を経て4年ぶりに復帰した今季は春季キャンプから先発として調整。先発仕様の体づくりに努めて開幕ローテーション入りし、登板2戦目の4月3日のDeNA戦では4580日ぶりの先発勝利を挙げた。

 ただ、以降は結果が出ず、計5度の先発で1勝2敗、防御率6・12。5月中旬からは救援へ再転向し、5月18日の中日戦では1341日ぶりセーブを挙げた。マテオやドリスの離脱に応じてセットアッパーや抑え役を担い、本拠地・甲子園球場では8月28日のヤクルト戦まで16試合連続無失点を記録するなど一定の存在感を発揮した。

 夏場以降は救援失敗があり、金村コーチは「変化球の精度」を指摘。「落ちないフォークが一番危険だからね。シーズン中も『握りを変えようか』と話したんだけど、(本人が)『シーズン中に変えるのは…』ということだったから」。最大の武器とする“火の玉”を生かすためのフォーク改良を勧めた上で変わらない信頼を寄せた。

 「いろんなポジションを文句も言わず、やってくれた。春のキャンプから調整方法も変わってくるでしょう。本人に任せています」

 クライマックスシリーズ進出の可能性が消滅したこともあり、20日に登録を外れた。今後は遠征には不参加ながら1軍で調整を続ける予定。“最終登板”になった17日のDeNA戦では圧巻の3者連続三振を奪い、「責任は感じています。申し訳ない。それだけです」と悔しさをにじませていた。来季の雪辱へ準備は、もう始まった。(湯澤 涼)

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