藤浪 今季ラス投?広島戦先発「しっかり投げたい」

[ 2016年9月22日 05:30 ]

広島遠征を前に、真剣な表情で練習にのぞむ藤浪

 阪神はやられっぱなしでは終われない。今季最後の広島戦。チームも、そして先発の藤浪も敵軍の優勝に「貢献」してしまったことは分かっている。来季も強敵となる王者にせめて一矢報い、V奪回への足がかりとする決意を示した。

 「(自身の)最後か、最後から2番目の登板。Aクラスはなくなったけど、勝利を求めることはもちろん、やれることをしっかりやりたい。来季どうこうではなく、しっかり投げたい」

 チームが6勝18敗なら、藤浪自身も6度登板して0勝4敗。走攻守において力の差をまざまざと見せつけられてきた。相手はCS、日本シリーズに向けて高いモチベーションを維持しており、敵地での最終戦も厳しい戦いが待っている。

 ただ、もし負ければ、このカードは5連敗で終了。強烈な苦手意識を残したままオフを迎えることになる。勝つのと負けるのでは大違い。順位は変わらなくても、決して消化試合ではないのだ。

 金本監督も「全部勝つことが大事だから。球場だとか相手だとかは関係ない」と強調。藤浪同様、広島を意識する発言はなかった。とはいえ、負けず嫌いの指揮官が同じ相手、しかも古巣にやられ続けたことに業を煮やしていないはずがない。

 苦しみ続けた藤浪が先発する広島戦は、ある意味、今季の低迷を象徴するような試合。忌まわしい過去をぬぐい去る快投を期待したい。 (山添 晴治)

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2016年9月22日のニュース