オリックス・小松 涙の引退会見「1軍の戦力にならなければ意味がない」

[ 2016年9月22日 12:29 ]

引退会見で思い出を語る小松

 オリックス・小松聖投手(34)が22日、京セラドーム内で引退会見を行った。時折、目を潤ませながら会見に臨み「いろいろ思い出すだけで涙が出てきます。いろいろな方の支えがあって、ここまで野球ができた。感謝の気持ちでいっぱいです」と10年間のプロ野球生活を振り返った。

 同投手は06年ドラフト希望枠でオリックスに入団し、08年には15勝3敗の好成績で新人王を獲得。チームの2位躍進、初のクライマックスシリーズ(CS)進出に貢献した。09年にはWBC日本代表にも選出されるなど一時代を築いたが、13年以降は勝ち星がなく、今季もここまで3試合で0勝1敗だった。

 「最後の方は2軍生活の方が長かった。この試合が自分のラストだ…と。ここ2、3年はずっとそういう気持ちでマウンドに上がっていた。プロ野球選手である以上、1軍の戦力にならなければ、いる意味がない。チームに貢献できない自分がいた」

 後輩からの人望も厚く、投手陣のまとめ役だった右腕はユニホームを脱ぐ決断を下した。

 今後は本拠地最終戦となる今月29日楽天戦(京セラドーム)で引退セレモニーが行われる予定。瀬戸山隆三球団本部長は球団でポストを用意することを明言したうえで「10年間、どんな状態でも試合、練習に前向きに、真摯(しんし)に取り組んでくれた。若い選手の手本になった」と労った。

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2016年9月22日のニュース