タナキクマル歓喜の“アカトーーク” 誠也は「神ってる」じゃなく「やってる」

[ 2016年9月11日 11:00 ]

感動Vの原動力は同学年トリオだ!(左から)田中、菊池、丸

セ・リーグ 広島6―4巨人

(9月10日 東京D)
 感動Vの原動力は同学年トリオだった。不動の上位打線を形成した田中広輔内野手(27)、菊池涼介内野手(26)、丸佳浩外野手(27)。「タナキクマル」が歓喜のシーズンを振り返った。

  ――今季、優勝を予感した試合はあった?

 マル 俺ある。

 キク 俺もある。

 タナ え、そう?

 マル 俺、あそこしかないわ。キクどこ?

 キク ジャイアンツ戦。マツダでやったヤツ(8月7日、連敗で迎えた3連戦3戦目の9回2死から菊池が同点弾)。あそこで3つ負けていたら…。あそこで決まったわけじゃないけど、ちょっと感じた。

 マル 俺、もっと早い段階。赤松さんがサヨナラヒット打った時(6月14日西武戦。この試合から11連勝)。あ、今年は行けるって。

 キク 早いわ。

 マル (代走中心の)赤松さんだよ。しかもコリジョンルール適用のサヨナラ。勢いというか、何か表しているかなって。

 ――鈴木の「神ってる」3連発は?

 マル 確かに凄かった。でも、それぐらいの能力を持っていると僕らは知っているから。

 キク メディアの人が言うほど、僕らは衝撃を受けてない。誠也だったら、やってくれる。だから「神ってる」じゃなく「やってる」。

 タナ うん。ちゃんと「やってる」って感じ。僕は優勝を予感したのは、マジック14くらいから。20でもすぐ消えちゃうのでは…と思っていた。

 キク だってコイツ、マジックの仕組み全然、知らなかったんだから。

 マル 「俺ら負けて、ジャイアンツも負けたらどうなるの?」って聞かれて…。そりゃ1つ減るやろって言ったら「そうなの?メッチャいいじゃん」って返ってきた。

 ――1~3番を同学年の3人で固めた。

 タナ 僕の場合、塁に出れば、キクはバント、エンドラン、右打ち…何でもできる。送ってもらったら、丸が還してくれる。だから僕はとりあえず、塁に出ればいい。

 キク 1番は固定されていた方が(2番の)僕としてはやりやすい。

 マル (3番だが)後ろに新井さんも、「やってる」誠也もいる。還せればベストだけど、アウトにならずに塁に出られれば、いいかなって。

 ――新井の存在感。

 マル 凄いですから。あの40歳は(実際は39歳)。同じ150キロでも年を取ってくると目が衰えてきて、ついていけなくなるのが普通だけど、それを全然感じない。おばけですよ。おばけ。

 キク おばけです。それでムードメーカーです。完全なる…。

 マル あれぐらいの大ベテランが率先して声出してくれたら、僕らも出さざるを得ない雰囲気になる。でもおまえ、あんまり声出さないよね。

 タナ …。

 キク (試合を)SS席で見てんじゃないよ。

 ――選手同士、息が合っているように見える。

 マル この世代もだけど、どの世代もそう。赤松さん、天谷さん、松ちゃん(松山)、哲さん(小窪)。みんなムードメーカーになれる。

 キク いい意味で仲がいいと思いますよ。丸は僕よりもっと前にカープに入って、その後に僕が入って。僕はここ(丸)より、いい環境だった。(田中は)もっと、さらにいい環境で…。

 キクマル 一番、恵まれているよ。

 タナ それ、ホント思う。

 キク 1年目の時、緊張してしゃべれる先輩がいなかった。

 マル 俺も旧市民球場の時、(ベンチに座れずに)自分のカバンがイスだったもん。

 ――私生活も仲良し?

 キク べったりではないけど食事とかは行ったりするね。丸はパパをちゃんとやっているし、私生活は邪魔しないけど。ここ(田中)は休みの日に電話して「何してんの?って」。

 タナ 嫁さんと買い物中とかにですよ。

 マル この年で子供いるの俺だけ?

 キク 朝も、先輩たちと「子供がどうした、こうした」って話していた。パパなんですよ。僕らとは、やっぱ何か違う。

 マル 家族といる時が一番リラックスできる。子供と接することで何か「緩む」というか、君ら2人には分からないだろうけど。

 キク 結婚願望、最近あるよ。そりゃもう、野手で独身最年長だもん。

 マル キクのオフのリラックスは?

 キク 俺は釣り。最高だね。心の癒やし。「無」になれる。

 マル コイツは試合後の、ビールの一口目が飲みたくて頑張っている。

 タナ 休日前、家帰ると嫁さんがビールとおつまみを用意してくれる。それが楽しみで…。

 キク オヤジか?遠征先で、ご飯行ってコンビニ行くと「また飲むの?」ってくらい必ず買うよね。

 タナ 寝酒です。

 キク おじいちゃんだよ。

 ――優勝の実感は

 タナ 高校の時、全部決勝まで行って、全部準優勝で終わった。優勝したい気持ちは強かった。カープに入って、どこかで“僕がいるから”って心配もあった。

 キク 俺はもう、訳分からんかった。大学とか6校で3位になったことすらない。優勝なんてあり得なかった。俺の野球人生からしたら。

 マル 今年で9年目だけど、入ってきた時は、優勝とは遠い感じのチームだった。自分が出させてもらえるようになって、CSに初めて行けたとか、14年は最後の方まで優勝争いして巨人に地方3連戦で3タテ食らったりとか。そこがリアルに優勝までの距離感を感じた瞬間だった。

 タナ 大学のリーグ戦でやったことがあるけど、ビールかけは楽しかった。でもプロは全然、規模が違った。まず無礼講なのが楽しい。

 3人 またシリーズでもビールかけできるように頑張るだけだね!

 ◆丸 佳浩(まる・よしひろ)1989年(平元)4月11日、千葉県生まれ。千葉経大付から07年高校生ドラフト3巡目で入団。13年盗塁王。1メートル77、90キロ。右投げ左打ち。9年目の今季は打撃フォーム大幅改造で昨季の不振から脱却。6月5日ソフトバンク戦では首位奪回のサヨナラ打。

 ◆菊池 涼介(きくち・りょうすけ)1990年(平2)3月11日、東京都生まれ。武蔵工大二(現東京都市大塩尻)―中京学院大。11年ドラフト2位で入団。1メートル71、69キロ。右投げ右打ち。5年目の今季も神出鬼没の二塁守備は健在。13発は自己新で、打率、打点もキャリアハイの勢い。

 ◆田中 広輔(たなか・こうすけ)1989年(平元)7月3日、神奈川県生まれ。東海大相模―東海大―JR東日本。13年ドラフト3位で入団。1メートル71、81キロ。右投げ左打ち。3年目の今季は「1番・遊撃」で全試合出場。7月28日は高校、大学の同級生だった巨人・菅野から2本塁打。

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