ヤク山田36号37号38号 筒香に1差、打点も新井に2差

[ 2016年9月11日 05:30 ]

<ヤ・神>7回1死、山田はこの日3本目となる右越えソロを放つ

セ・リーグ ヤクルト9―1阪神

(9月10日 神宮)
 ヤクルト・山田のバットが火を噴いた。圧巻の1試合3発。ヒーローは「自分でもビックリ」と目尻を下げた。

 幕開けは0―1の初回。無死一、二塁から能見の直球を左中間席中段まで運んだ。逆転の36号3ランに気をよくしたのか、3回1死から2打席連続の37号ソロ。5回は二飛に倒れたが、7回1死から右翼席へ38号をブチ込んだ。1試合3発は昨年10月27日ソフトバンクとの日本シリーズ第3戦(神宮)以来の快挙。レギュラーシーズンでは昨年8月22日中日戦(同)以来となった。

 左第8肋骨骨挫傷で8月10日に登録抹消され2週間離脱。1軍復帰後も患部の状態は万全ではなく、8割程度のスイングが続いた。しかしこの日の早出のティー打撃中、杉村チーフ打撃コーチに「痛くなくなった」と完全復活を予言していた。言葉通りの大爆発に、山田は「フルスイングができたおかげ。ケガは治った」と笑った。

 自己最多に並ぶ38号に到達。「打てたらいい」と大台の40号を見据えた。本塁打リーグトップを走る筒香(DeNA)に1本差。打点も5打点を稼いで96とし、新井(広島)に2差に迫った。打撃タイトルの獲得を視界に捉え「獲れればいいですけど、がっついてもいい結果は出ない。きょうみたいに1打席ずつ集中するだけ」と控えめに意欲を見せた。

 CS進出へ、DeNAとは3・5ゲーム差をキープし、負けられない戦いは続く。「ケガで迷惑を掛けた分、残り試合で活躍したい」。背番号1のバットが、大逆転のAクラス入りへ勢いを加速させる。 (町田 利衣)

 ▼ヤクルト・杉浦(5回1失点で約1カ月ぶりの今季3勝目)先制点を取られたが哲人(山田)がこれだけ打ってくれて、あとは自分の投球をするだけだった。

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