オリ ド派手3発連敗止めた 花火大会の日にうっ憤晴らした

[ 2016年5月29日 05:30 ]

<オ・西>勝利のヒップタッチを決める(左から)T―岡田、糸井、駿太

パ・リーグ オリックス8―6西武

(5月28日 ほっと神戸)
 白球が次々と舞い上がった。オリックスは序盤からリードを許す苦しい展開ながら、糸井2発、T―岡田の決勝2ランと計3本塁打で逆転勝利。試合後に「Bs大花火大会」と称し球場史上最多3000発が打ち上げられたが、内容的には、ひけをとらない薄暮の花火大会。チーム3本塁打は15年8月13日ソフトバンク戦で記録して以来で、景気よく連敗を5で止めた。

 6回、同点としなお無死一塁、飛距離十分の盛大な花火はT―岡田によって打ち上げられた。武隈の直球を強振すると、右中間中段への着弾を見届けることもなく力強く自軍ベンチに向けて右拳を握った。自画自賛の2試合連続8号2ランで決着をつけた。

 「今年は完璧な本塁打が多い。なかなか年間通して、完璧に打てることは少ないので良かった」

 ルーティンが好結果を導き出している。試合前練習でのティー打撃では、バットを握る左右の手を逆にするティー、さらにバスターの構えからのティーを繰り返す。2軍にいた4月下旬から継続する練習法を「僕の場合は体の無駄な動きをなくして、下半身を意識するため」と説明する。5月の出場20試合で8本塁打。長打力だけでなく、打率・298と確実性にもつながっている。

 糸井の連続花火も効いた。3回2死一塁、6回無死一塁と2打席連続2ランはともに同点となる一発。本塁打は4月29日楽天戦以来21試合ぶりで、2打席連発は14年5月10日日本ハム戦以来。「久々なので(入れと)願っていた。いいところで打てた」と強い思いは見事にかなった。

 試合後、T―岡田はカウントダウン役として、花火大会に参加。両手に残る感触とともに、笑顔で三塁スタンド後方に上がる色とりどりの花火を見上げていた。(桜井 克也)

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