ソフトBドラ1高橋 2軍珍デビュー ボークで初被弾しちゃった

[ 2016年5月29日 07:33 ]

<ソ・広>3回1死一塁、庄司に2ランを浴び汗をぬぐう高橋

ウエスタン・リーグ ソフトバンク11―6広島

(5月28日 タマスタ筑後)
 ある意味で「衝撃」のデビューだった。ソフトバンクのドラフト1位右腕・高橋が、ウエスタン・リーグの広島戦(タマスタ筑後)で実戦初登板。マウンドに上がった3回1死一塁だった。

 「投げている途中、ボークと分かって(力を)抜いてしまいました」

 1ボールからの2球目をクイックで投げようとした際、静止時間が短く梅木球審にボークを宣告された。142キロは真ん中に入り、庄司に右越えへプロ初被弾となる2ランを浴びた。アウトの場合、打撃結果は取り消されてボークとなる。ただ、安打や四死球などで走者が進めば取り消され、インプレーとなる。「(ルールは)あとで分かりました」と高橋自身も前代未聞の「ボークラン」に反省しきりだった。

 2回3安打2失点。ただ、昨秋のドラフトで最多の3球団が競合した才能も見せた。最速148キロを計測した直球は威力抜群。一発を浴びた直後にはプライディから145キロ直球で空振り三振を奪った。「自分の直球では打たれると思っていたけど、空振りも取れた。真っすぐは自信を持っていいと思った」。倉野投手総合巡回コーチも「他の投手と違いボールを離すのが遅い。(打者は)タイミングがずれる。期待を予感させる」と42球に将来性を感じ取った。

 1月の新人合同自主トレ初日に左すねの張りを訴え、出遅れた高卒ルーキーだが、目標はぶれていない。「今季終わるまでに1軍で登板したい」。首位を独走するチームに加わることを誓った。 (福浦 健太郎)

 ▼広島・庄司 クイックが速かったので振り遅れないようにと思った。「ボーク」と聞こえたのは当たったくらいでした。もちろ ん初めてです。

  野球規則6・02(a)ボーク(一部抜粋)

 ▽ペナルティー ボークが宣告されたときは、ボールデッドとなり、各走者は、アウトにされるおそれなく、1個の塁が与えられる。ただし、ボークにもかかわらず、打者が安打、失策、四球、死球、その他で一塁に達し、かつ、他のすべての走者が少なくとも1個の塁を進んだときには、このペナルティーの前段を適用しないで、プレーはボークと関係なく続けられる。

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